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(日本の15歳、読解力が15位に急落 国際学習到達度調査)

2019年12月03日
(日本の15歳、読解力が15位に急落 国際学習到達度調査)

https://news.nifty.com/topics/mainichi/191203379249/


・そうか、日本人の少年少女らは、〔芥川龍之介〕が遺してくれた【蜜柑】や【トロッコ】にも、無縁な人生を送るのか?私は高校剣道部の1年生の折、〔上野山覚〕クンと〔星野清之〕クンから「今読んでおく本」を譲り受け、読書の世界にのめり込むことが出来た。


・両君とも、当時は多かった中学浪人(私より1歳先輩)だった。例えば【伊豆の踊り子】を60歳で読むのと15歳で読むのとでは、感動の〔高さ〕〔深さ〕が違う筈だ。両君はハッキリと「今読んでおく本」と私に伝え、惜し気もなく私に読了後の本をくださった。勿論私は古本屋(当時の憧れの店)で全て買い求めて、戴いた本はお返ししたが。


・〔芥川本〕は殆ど読み尽くしたが、【蜜柑】は77歳になった今でも泣ける。「暖かな日の色に染まった蜜柑が、車窓から曇天に舞う」絵画的な素晴らしさが、今も心を振るわせるのだ。以下に少々。


〈やつと隧道を出たと思ふ――その時その蕭索(せうさく)とした踏切りの柵の向うに、私は頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立つてゐるのを見た。彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思ふ程、揃そろつて背が低かつた。さうして又この町はづれの陰惨たる風物と同じやうな色の着物を着てゐた。それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙げるが早いか、いたいけな喉を高く反そらせて、何とも意味の分らない喊声かんせいを一生懸命に迸ほとばしらせた〉


〈するとその瞬間である。窓から半身を乗り出してゐた例の娘が、あの霜焼けの手をつとのばして、勢よく左右に振つたと思ふと、忽ち心を躍らすばかり暖な日の色に染まつてゐる蜜柑みかんが凡そ五つ六つ、汽車を見送つた子供たちの上へばらばらと空から降つて来た〉


〈私は思はず息を呑んだ。さうして刹那に一切を了解した。小娘は、恐らくはこれから奉公先へ赴(おもむ)かうとしてゐる小娘は、その懐に蔵してゐた幾顆(いくくわ)の蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに来た弟たちの労に報いたのである〉・・・


・ニフティニュース から、毎日新聞 の記事を以下。


・「【日本の15歳、読解力が15位に急落 国際学習到達度調査】毎日新聞 2019年12月03日 17時00分」


・「『経済協力開発機構(OECD)』は3日、加盟国などの15歳を対象に3年に1度実施する国際的な学習到達度調査(PISA、ピザ)の2018年の結果を公表した。日本は数学・科学分野は上位を維持したが、読解力は15位で前回(15年)の8位から急落した」


・「今回の調査はOECD非加盟国・地域を加えた79カ国・地域の約60万人の生徒が参加した。日本は昨年6~8月、無作為に抽出された全国の国公私立高など(183校)の1年生約6100人が受けた」


・「日本の平均得点は数学的リテラシー(応用力)が527点で6位(前回532点・5位)、科学的リテラシーが529点で5位(前回538点・2位)だった。読解力は504点とOECD平均(487点)を上回ったものの前回の516点から大幅に下がった」


・「日本は03年調査で数学と読解力の順位が大きく下がり『PISAショック』と呼ばれた。学ぶ内容を減らした『ゆとり教育』の影響が指摘され、文部科学省は07年度から基礎的知識に加えPISA型の応用力もみる全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を開始し、08、09年度に改定した小中学校の学習指導要領では『知識と思考力などのバランスのよい育成』を重視し、授業時間を増やした。その後“V字回復”したが、読解力は15年の調査で再び下降した」


・「専門家は原因として、スマートフォンやSNSの普及で子どもたちの読み書きやコミュニケーションが『短文中心』になっていることや、答えのない課題に対処する『課題解決型能力』を養う指導が学校で十分できていないことを指摘している」


・「15年からPISAがコンピューターで解答する形式となったため学校の情報通信技術(ICT)整備が遅れている日本は操作の不慣れも低下の一因に挙げられている。文科省は小中学校で20年度以降に順次実施される新学習指導要領で、課題解決型能力を育むため教科横断的な言語活動の充実を図り、国語では多様な文章を読ませ、話し合ったりまとめたりする授業を強化する。【水戸健一】」・・・


□PISA(ピザ) 「読解力」「数学的リテラシー(応用力)」「科学的リテラシー」の3分野について、学校で身につけた知識や能力を実生活のさまざまな場面でどの程度活用できるかをみる。「満点」はなく、難易度によって設問の得点が調整され、全体の平均が500点、3分の2が400~600点になる設定のため過去の調査と比較できる。学習の意欲やインターネットの利用などに関する質問調査もしている。

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