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(昨今、国連の姿が見えない)

2019年08月28日
(昨今、国連の姿が見えない)


https://special.sankei.com/f/seiron/article/20190828/0001.html


・6月08日のニュースである。


〈【6月8日 AFP】国連(UN)総会は7日、安全保障理事会(UN Security Council)の非常任理事国にエストニア、ニジェール、チュニジア、ベトナム、セントビンセント・グレナディーンを選出した。5か国は来年1月に赤道ギニア、コートジボワール、クウェート、ポーランド、ペルーと交代する。 任期は2年間〉


・これを見ても、「国連常任理事国5カ国(米英仏+露中)と非常任理事国10カ国」が正しいカタチと言えるか? しかも常任理事国は、「およそ民主主義に反した拒否権」まで持っている。国連が機能していない(姿が見えない)のは当然のことである。


・日本もクソ真面目に拠出金だけを納めてないで、『改革案』を出したらどうなのか? ①先ずは「拒否権」の廃止である。②常任理事国は「『G7』+露中の9カ国」。③国連決議はこの「常任理事国9カ国の多数決」とするだけで、無意味な「非常任理事国」が消せる。


・どうせ「露中」がグッタラグッタラ反対するだろうが、「日本はこの改革案が通らないなら、向こう5年間、国連拠出金を凍結する。震災復興が道半ばなので、そっちに予算を回したい」とケツを捲くれば良い。


・産経スペシャル・[正論] から、記事を以下。


・「【[正論]似て非なるアメリカと国際連合 元駐米大使・加藤良三】産経スペシャル 2019.8.28」


・「日本では国連の通りがよい。五輪とノーベル賞も同様だ。しかしアメリカではだいぶ違う。多くのアメリカ国民は国連の存在を知らないのではなかろうか?」


・「国連創立の経緯から言えば、第二次大戦中、枢軸国との戦争を終わらせるという意味での『平和目的』で、当時の米英中心の連合国側によって構想された組織である。従って53条、107条の枢軸国に対する『敵国条項』が残っている。しかし、時代の変遷によって、これは死文化し、1995年、露中を含む賛成国多数で次回憲章改正の際、削除されることが決まっている」


≪安保理決定が加盟国拘束≫


・「構想段階では戦争終了後、米、英、ソ連、中華民国の4者が警察官となって平和を守るという発想だった。その後フランスが加わった5常任理事国の安保理が出来上がった。そこには国際社会の一体化、組織化を追求する理想や理念も確かにあった。国際連盟がうまく機能しなかったことへの反省から『正戦』という概念は無くなり、およそ『武力行使は違法』となった」


・「それまで絶対であった国家の主権も制限を受けることになり、『安保理の決定が加盟国を法的に拘束するという条項(25条)』が設けられた。国際法、国際組織法の観点からは画期的なことといえる。しかし、およそ組織は規模が大きくなるほど機関決定の『正当性』は増すが、適時的確に決定に至る『実効性』は低下する。193の国連加盟国数に照らせば、憲章下の実質的最高決定機関である『安保理のメンバー数を15(常任5+非常任10)に絞る』規模感は組織論的には妥当だったと思われる」


・「国連創設に当たり国連(United Nations)の構造モデルとしてアメリカ(United States)が当時の〔ルーズベルト米大統領〕や〔チャーチル英首相〕の念頭にあったことを明示する資料は見当たらないようだ。それでもアメリカと国連が構造的に似ているところはあるような気もする」


・「例えば、アメリカでの基本単位は州(国連では加盟国に当たる)であり、州には高度の自立性がある。連邦憲法で列挙された国防、条約締結、一部の税、貨幣鋳造など一定の事項以外の権限は全て州にある。教育に関する権限を連邦は持たない。教育は国(連邦)に任せるなという民意がアメリカにはあるようだ。死刑の有無も各州の判断に委ねられている」


・「軍になるとアメリカの州は独自の軍隊を有する。さらに『ミリシア』(義勇軍)がある。これらは国家の有事の際、動員されて連邦軍に組み込まれる。一方、国連軍は、独自の常備軍が存在するのではなく、いざというときに加盟国が提供する軍の寄せ集めである」


≪民主性に欠ける安保理≫


・「ただ組織論から見て国連とアメリカが決定的に違う点がある。制度次元の『民主性』である。前述したとおり、国連の最高決定機関である安保理の規模感(常任、非常任理事国合わせて15)は組織の実効性担保の上で妥当と思われるが、米英仏ソ中の5カ国を常任(つまり終身。非常任理事国は2年ごとの選挙にさらされる)とし、『拒否権』を付与した」


・「これは民主主義的制度と相いれない。実際、そのつけは巨大であった。5カ国の間に共通の価値観があればともかく、発足直後から米英仏とソは水と油であり、71年に中華民国が中華人民共和国に入れ替わってからは『米英仏対ソ中の3対2』に色分けされた」


・「これでは大事の時に国連が機能するはずがなかった。自由民主主義側が犯した取り返しのつかない戦略的誤りであり、国際安全保障の根幹にかかる国連の実効性は当てにならないままである。今日の国際情勢に照らして、米英仏露中だけが世界を代表して規格外の特権を享受する資格のある5カ国と誰が信じるだろうか?」


・「アメリカはそれ自体が国際社会の縮図といえる国柄である。何だかんだといわれるが民主主義が健全に機能している代表国である。近年ではイラク戦争の折などにアメリカの『ユニラテラリズム』(単独行動主義)が批判を呼んだ。しかし、時に行き過ぎがあるかもしれないが、危急の時に『能動的単独行動主義』を取る国と構造的要因のために『受動的』多数国間主義(マルチラテラリズム)、すなわち、『拱手傍観(きょうしゅぼうかん)』に陥らざるを得ない組織のいずれを恃(たの)むのか。答えはおのずと明らかだろう」


≪緊迫下で姿見えぬ国連≫


・「今、日米同盟の信頼性、実効性を維持し強化するのは、基本的価値観の観点からも投資効率の観点からも最も妥当で合理的な選択だろう。日本国民は言わず語らず、そこをのみ込んでいると思うが、昨今の緊迫を増す国際情勢の下で国連の姿が見えないのはどうしたことだろう?」


・「近年国際社会のより高度な組織化、一体化を目指すはずの国連の理念とは逆に世界は宗教的信条、非理性的感性と行動が幅を利かせる『中世的世界に先祖返り』しようというのだろうか。(かとう りょうぞう)」・・・

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