« (5月に猛暑 気象の激甚化に備えよう) | トップページ | (トランプ氏来日より注目したい堺市長選) »

(尊厳守る在宅緩和ケアの質問う)

2019年05月28日
(尊厳守る在宅緩和ケアの質問う)


https://special.sankei.com/f/seiron/article/20190528/0001.html


・私の77歳までの来し方、『在宅緩和ケア』で逝った知り合いは極端に少ない。広大な邸宅住まいなら出来もしようが、通常は『病院』である。


・私も膝が悪化して【愛知県がんセンター】まで通院出来なくなったり、『4がん5バトル』の生還歴も虚しく『新しい希少がん』にでも襲われたら、「生」に見切りをつけ、住処近くの【淀川キリスト教病院のホスピス】に入れて貰い、「お迎え」を待とうと思っている。


・しっかしま、「心安らかに旅立てる」という諦念は、どのタイミングで訪れるのだろうか? 私は〔手塚治虫先生〕のように、今際まで「カリカリと漫画を描いていた」という生き様が好きなんだが。


・産経スペシャル・[正論] から、記事を以下。


・「【[正論] 尊厳守る在宅緩和ケアの質問う ケアタウン小平クリニック院長・山崎章郎】産経スペシャル 2019.5.28」


・「5月1日、『平成』から『令和』になった。多くの人々が新しい時代の予感に心躍らせている。そして『平成』での多岐にわたる課題が『令和』の時代に解決できることを願っている。私も、そう願う者の一人だ。だが現実は、そう甘くはない」


≪「名ばかり」横行する懸念≫


・「高齢化がさらに進む社会で、在宅緩和ケアが抱える課題もそうである。まず『緩和ケア』とは何かについて改めて確認してみたい。がんの痛みを和らげたとしても、終末期がんの患者さんのケアをしたとしても、それだけでは緩和ケアとはいえない」


・「平成14(2002)年に『WHO(世界保健機関)』は『緩和ケアの定義』を発表した。


〈緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)を、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見いだし、的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである〉


これを実践して、はじめて緩和ケアといえる」


・「なぜ、このことを強調するのかと言うと、わが国では病院であれ在宅であれ、〈名ばかり緩和ケア〉が横行している可能性があるからであり、結果的に本来的な緩和ケアを望む患者さんやご家族が不利益を被っている可能性があるからである。 なお、緩和ケアを提供する場が病院であれば緩和ケア病棟になり、在宅であれば在宅緩和ケアになる」


・「さて、話を在宅緩和ケアに戻そう。従来、在宅で療養している終末期がん患者さんとそのご家族にとって、訪問診療している医師が、緩和ケアの専門性を持っているのかどうかは不明だった。 医療保険制上、緩和ケアを専門科目として標榜(ひょうぼう)することはできなかったからである」


・「そこで在宅での緩和ケアに取り組んできた医療関係者の思いを集め、『NPO法人日本ホスピス緩和ケア協会』は平成27年8月末、その専門性を明示できるようにすべきであると厚生労働大臣に提言した。 その提言を受ける形で28年4月に誕生したのが『在宅緩和ケア充実診療所・病院加算』という診療報酬制度であった」


≪高額な診療報酬に内実伴うか≫


・「24時間対応の医療機関で、年間の在宅看取(みと)り数が20例以上、がんの痛みなどに適切に対応できることなど、幾つかの施設基準を満たすことによって『在宅緩和ケア充実診療所・病院』と名乗れるようになったのだ」


・「かつ、そうでない在宅医療機関よりもその診療報酬は高額になっている。現在、全国で600を超える医療機関が上記の施設基準を満たし活動している。 だが、それら全ての医療機関が本当にWHOの定義に基づいた緩和ケアに取り組んでいるのかどうかは、はなはだ疑問である」


・「実際『在宅緩和ケア充実診療所・病院』として届けられている600余の医療機関名簿を見てみると、あるべき在宅緩和ケアとは程遠い、むしろ財テクを目指したと思われるビジネス的在宅医療機関名もあった。 内実はどうであれ、書類上『在宅緩和ケア充実診療所・病院』の施設基準が満たされていれば、そう標榜できるからだ。残念ながら、ケアの質までは担保できない基準なのだ」


≪地域社会との関わり方も≫


・「この制度が始まった時点で、『日本ホスピス緩和ケア協会』は、上記懸念も踏まえ、ケアの質を担保するためには、WHOの緩和ケアの定義に基づいた『在宅緩和ケアの基準』の作成が必要だと考えた。そして、専門家による委員会を立ち上げ、基準の原案を作成し、さらに、多職種の専門家によって原案は稟議(りんぎ)・修正され最終案が決定した」


・「同基準は、どのようにしたらWHOの定義する緩和ケアが在宅で実践できるのかについて具体的目標項目をまとめたものである。 例えば、在宅緩和ケアチームの在り方、そのチームの質の担保の仕方、患者さんやご家族との向き合い方、ご遺族へのケアの在り方、また、地域社会との関わり方などが示されている」


・「協会は、会員施設には、その基準に基づいたケアを提供するよう求めているが、『在宅緩和ケア充実診療所・病院』を標榜している全ての医療機関にも、この『在宅緩和ケアの基準』に基づいたケアを提供することを求めたい」


・「また当局には、人生の最終段階にいる方々の尊厳を守るためにも、次期診療報酬改定時の施設基準に、ぜひこの『在宅緩和ケアの基準』を加えていただけるよう切望する」


・「なお『在宅緩和ケアの基準』の詳細については上記協会ホームページをご覧(らん)いただきたい。他にも『在宅緩和ケア』の質の課題は多々ある。拙著【「在宅ホスピス」という仕組み】(新潮選書)をご参照いただければ幸いである。(やまざき ふみお)」・・・

« (5月に猛暑 気象の激甚化に備えよう) | トップページ | (トランプ氏来日より注目したい堺市長選) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« (5月に猛暑 気象の激甚化に備えよう) | トップページ | (トランプ氏来日より注目したい堺市長選) »

最近のトラックバック

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ
フォト