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(〈〔ロシア〕を「洞ヶ峠に留め置く」〉日本の努力)

2019年03月25日
(〈〔ロシア〕を「洞ヶ峠に留め置く」〉日本の努力)


https://special.sankei.com/f/seiron/article/20190325/0001.html


・私は〔村田晃嗣・同志社大学教授〕の言う〈市民や地方自治体のレベルでも地道な交流を重ねていく必要がある〉に異論は無いが、それはこの先30年・50年の話で、おまけに『北方領土返還』に繋がるかどうか曖昧模糊としている。


・教授は〈領土問題での小手先の駆け引きではなく、〔毛沢東〕並みの戦略的判断を下してもらいたい〉と述べておられるが、括りの〈民間交流〉が、果たして〈〔毛沢東〕並みの戦略的判断〉なのか、記事に竜頭蛇尾の失望を覚える。


・私は日本が明確に『敵国』と想定しているのが〔チャイナ〕と〔北朝鮮〕で、『敵性国家』としているのが〔ロシア〕という構図を改めるべきだと思う。〔チャイナ〕と〔ロシア〕に組まれたら、流石の〔アメリカ〕も軍事的に大変であるからである。〔ロシア〕を「洞ヶ峠に留め置く」のが日本の役割だと思う。それには、『北方領土返還』を一先ず「脇に置く」ことである。


・「シベリアの大地にオンカロ(核燃料廃棄物処理の深い竪穴)を大量に造る」・・・当然費用は日本負担である。〔ロシア原発〕の核廃棄物オンカロも同時に造ってやる。当然ガメツイ〔ロシア〕は、土地使用料(10万年だから売却と同じだが、自国も使用出来るのがミソ)を吹っかけて来るだろうが、日本も「行き場の無い核廃棄物」がアチコチ山積されているので、呑むべきだ。


・当然「相見積もり」で〔モンゴル〕にも持ちかけるが、『シベリア・オンカロ』は、〔ロシア〕に巨額な利益を与えることになる。そういう「経済協力」で、日露関係を良くして、〈〔ロシア〕を「洞ヶ峠に留め置く」〉努力をすることこそ、アメリカの為にも、日本がやる役割ではないか?


・産経スペシャル・[正論] から、記事を以下。


・「【[正論] 長期的視野で日露関係を進めよ 同志社大学教授・村田晃嗣】産経スペシャル 2019.3.25」


≪敵視を強めるアメリカとロシア≫


・「ロシアの〔ウラジーミル・プーチン大統領〕によると、日露平和交渉は〈速度を失った〉という。ロシアの〔セルゲイ・ラブロフ外相〕は、〈第二次世界大戦の結果として北方領土がロシアの主権下にあることを日本に認めよ〉と迫り、プーチン大統領も、〈返還後も北方領土に米軍基地を設置しない確約だけではなく、日米安保条約からの離脱にまで言及〉しているという」


・「もとより、機微にわたる外交交渉のことであり、水面下での駆け引きもあろう。国内世論への配慮も働こう。だが控えめに言ってもロシアの態度は高圧的である」


・「『日露関係』は『米露関係』の変数である。その米露関係が悪化している。2月に実施されたギャラップ社の世論調査によると、中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄などを受けて、アメリカ人の52%がロシアをアメリカの国益に対する深刻な脅威とみなしており、32%がロシアをアメリカ最大の敵に挙げた(昨年は19%)。2位は中国、3位は北朝鮮、4位がイランであった。ロシアゲート事件の捜査如何(いかん)で、アメリカの対露感情はさらに悪化しよう」


・「当然、ロシアもアメリカを敵視している。問題はその敵意の先にいかなる戦略があるかである。それが明確になれば、日本もロシアの戦略的意図をくみながら、交渉を進めることもできよう。しかし私見では、ロシアの反米感情は自己目的化している。〈超大国アメリカに反発することで、大国としてのアイデンティティーを何とか保持しようとしている〉のである」


≪世界の戦略環境は変わった≫


・「歴史をふり返ってみよう。中ソ対立が顕在化し、1960年にはソ連は科学者と技術者をすべて中国から引き揚げた。当時のソ連の国民総生産(GNP)はアメリカのGNPの半分で、中国のそれの5倍であった。最も弱小の中国は、アメリカよりソ連に脅威を感じた。長大な国境を接している上、ソ連の政治体制のほうが攻撃的で拡張主義的だと判断したからである。ベトナム戦争終結のために、アメリカにも対中関係改善の動機があった。そこで72年に、〔リチャード・ニクソン大統領〕が訪中を果たすのである」


・「今や、米中露の戦略関係は大きく変わった。中国の国内総生産(GDP)はアメリカのGDPの6割に達し、ロシアのそれの8倍である。2030年代には中国の経済規模はアメリカを凌駕(りょうが)する。軍事的にも、中国は拡張主義的である。変わらないのは地理的要因で、中露は長大な国境を接している。つまり、ロシアには単独でアメリカに対抗する力はもはやなく、アメリカと対抗するために中国と組めば、対中従属関係に陥っていくのである」


・「ロシアの『クリミア侵攻』は暴挙だが、ソ連崩壊後のロシアの孤立感や焦燥にアメリカが鈍感だったことも否定できない。ロシアは20世紀的な大国間政治ゲームの発想から脱却して、より安定した米露関係と国際秩序の構築に舵(かじ)を切るべきである」


・「もちろん、中露関係の安定も重要である。日米関係はきわめて安定しており、日中関係も改善に向かっている。日露関係の改善強化は、ロシアにとっても米露関係の安全弁になりうる。プーチン大統領には、領土問題での小手先の駆け引きではなく、〔毛沢東〕並みの戦略的判断を下してもらいたい」


≪ゼロサム・ゲームに陥るな≫


・「〔安倍晋三首相〕に対する評価はさまざまであろう。だが〈来年の東京オリンピックと25年の大阪・関西万博の招致に成功した〉ことは、大きな実績であろう。オリンピックから万博までの5年間に、今世紀の日本の進むべき道筋を明確にしなければならない。また、首相としての経験を積む中で、安倍氏は国際的にも存在感を示している」


・「こうした実績と保守層からの一定の支持ゆえに、安倍氏なら対露交渉を力強く進められる。つまり安倍首相にも、〈第2のニクソン〉、〈第2のロナルド・レーガン〉になりうる素地がある。ニクソンもレーガンも反共主義者として知られながら、前者は米中関係を、後者は米ソ関係を大きく改善し『INF全廃条約』を締結した」


・「一方で、日本が日米同盟から進んで脱却するわけはないし、他方で、北海道にすら米軍基地は置かれていない。ロシアが要求水準を引き上げるのみで、安倍政権との間で北方領土問題に大きな前進が見られないままで終われば、日本の世論の失望と反発はきわめて大きなものになろう。そうなれば、ポスト安倍政権で日露関係は急速に冷却化してしまう。それは双方にとって大きな損失だ」


・「領土問題だけに固執すれば、議論は行き詰まり感情的になって、『ゼロサム・ゲーム』に陥ってしまう。日露両国がどのような対米関係、対中関係を望み、どのような国際秩序を構築しようとしているのか。そしてその中で日露関係をどう位置づけるのかを、長期的で広い視野から熟考すべきである。そのためには迂遠(うえん)なようだが、〈市民や地方自治体のレベルでも地道な交流を重ねていく〉必要がある。(同志社大学教授・村田晃嗣 むらた・こうじ)」・・・

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