1回5000万円。こんなん「治療薬」と言えるか?
2019年02月20日
(1回5000万円。こんなん「治療薬」と言えるか?)
https://www.sankei.com/life/news/190220/lif1902200049-n1.html
・子を持つ父親として、若し〔カミさん〕から倅か娘かの治療代が「1回5000万円、5回か6回はかかると思うが、3億円くらい持ってる?」という電話が来たら「どうしよう?」と心臓がバクバクする。そんなカネが有る筈もない、「死んでくれ」としか言えないではないか?
・私は日本の国民皆保険制度下の『健康保険適用』で、はじめて「治療と言える」と思っている。私は58歳から19年間、『4がん5バトル』の戦場の風に曝されているが、何とか「足掛け20年」も生き延びて来られたのは、①『健康保険適用』と、②両親から貰った『生命力』、③友人らの声援のお陰だと思っている。
・「若し最低5000万円、2億か3億円は必要」って、『治療』なのか? 「和を以て貴しとなして来た日本民族」を分断し、拝金主義を広めるだけではないのか?
・産経ニュース から、記事を以下。
・「【白血病治療薬『キムリア』承認、米国で1回5千万円】産経ニュース 2019.2.20 21:18」
・「厚生労働省薬事・食品衛生審議会の再生医療部会は20日、免疫細胞を活用して若年性の白血病を治療する新薬『キムリア』の製造販売について承認を認める意見をまとめた」
・「スイス製薬大手『ノバルティス』の日本法人『ノバルティスファーマ』が申請していたもので、厚労省は早ければ3月にも正式承認する見通し。米国では〔投与1回5千万円以上〕で、高額な薬価と高い効果が国際的に注目されている」
・「キムリアは、『CAR-T細胞(キメラ抗原受容体T細胞)』を使ったがん免疫治療薬。患者から採取した免疫細胞(T細胞)を遺伝子操作して体内に戻し、がん細胞を攻撃させる。特定の難治性の血液がんに対し、高い治療効果があるとされる。2017年に米国で実用化され、欧州でも承認されている」
・「臨床試験では、再発可能性や、抗がん剤が効きにくい難治性の『B細胞性急性リンパ芽球性白血病患者』(ALL)の約8割でがん細胞がなくなった。同じく難治性の『びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者』(DLBCL)でも約5割に治療効果が確認された」
・「競泳女子のエース、〔池江璃花子(いけえ・りかこ)選手〕(18)が白血病と診断されて注目を集めているが、池江選手の病気の詳細が明らかになっておらず、新薬の効果があるかは不明だ」
・「薬の副作用で、過剰な免疫反応を起こす『サイトカイン放出症候群』が起き、高熱や嘔吐(おうと)などが生じる場合がある。臨床試験では、投薬と因果関係が否定できない死亡例(脳出血など)が、ALLで2例、DLBCLで1例出ているという」
・「国内で承認されればCAR-T細胞を使ったがん免疫治療薬の第1号。投与対象となる患者はピーク時で年計約250人で、治療可能な医療機関は全国で約200施設あるという」
・「一方、足の血管が詰まる重症虚血肢の遺伝子治療薬『コラテジェン』も、再生医療部会が同日、製造販売を条件付きで認めるとの意見をまとめた。大阪大発ベンチャー『アンジェス』が申請。血管再生などの作用を持つ遺伝子を患者の体外から入れ、症状を改善させる。正式承認されれば国内初の遺伝子治療薬となる」
■免疫療法
・「体の中に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する『免疫の力』を治療に使う方法。免疫が弱まれば薬を投与するなどして活性化。がん細胞が免疫細胞にかけるブレーキを外すことに着目したのが、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大の〔本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授〕。免疫療法はがん治療として、手術、化学療法(抗がん剤)、放射線に次ぐ『第4の治療』として注目を集めている」・・・
《CAR-T細胞治療法の図解》
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