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研究者も「実利」に目を向ける時だと思う

2019年01月13日
(研究者も「実利」に目を向ける時だと思う)


https://www.sankei.com/column/news/190113/clm1901130005-n1.html


・専門が「ヒトを含めた霊長類のコミュニケーションの研究」である『京都大学霊長類研究所』の〔正高信男教授〕の記事は、驕り高ぶった人間の「虚を衝く」ような記事が多くて好ましいが、今日のこの記事は「余りに浮世離れ」していて、正直面白くない。


・研究者の研究が「成果主義」となったため、広い研究テーマの裾野が狭くなったことにお怒りのようだが、国の予算=国民の税金である以上、致し方のないことではないのか?


・国民の「研究者への期待」は、永遠のテーマである「がんと難病への挑戦」が常にトップであろうし、他国に周回遅れしている「AIの研究」と「宇宙への展望」がそれに続くのではなかろうか?


・記事中からだが、「先の産経の記事は、研究現場の不満を報じていた。生命科学系の研究者は『一般受けしないテーマにおもしろい研究の種が多々あるが、それでは資金は取れない』と嘆く。研究費申請の際には、成果がわかりやすい研究を前面に出すのだという」 とある。


・「生命科学系の研究者は『一般受けしないテーマにおもしろい研究の種が多々あるが、それでは資金は取れない』と嘆く」に対してのブロガーとしての反論だが、「一般受けしないテーマにおもしろい研究の種が多々ある」と嘯いて貰っていたら困るのだ。


・日本はそんなに大国ではなく、むしろ借金大国なのだ。研究者も「実利」に目を向ける時が来ているのではないか? 例えば日本が手も足も出せなくなった『5G』の世界、何か『ノーベル賞理論』が結実したものなのだろうか。


・研究室は何も大学だけではない、一般企業・メーカーの中にもワンサカ有る。この冬からの『塩野義』の〔インフルエンザ市販薬〕(独占的ヒット!)など、メーカー研究室成果の典型例ではないか!


・産経ニュース・[新聞に喝!] から、記事を以下。


・「【[新聞に喝!]科学の成果主義、あおったのは誰か 京都大学霊長類研究所教授・正高信男】産経ニュース 2019.1.13 11:00」


・「毎年ノーベル賞の季節になると、韓国から受賞者が出ないことがメディアで取り沙汰される。個人的な感想だが、それが難しいのは『儒教の風土』も影響しているのではないだろうか」


・「アメリカで研究生活を送っていた30代のころも、日本で持った自分の研究室にも韓国の人たちが多くいた。おしなべて勤勉で優秀であり、上司や先輩に対してとても従順であった」


・「しかし『新たな科学的発見』とは、往々にして経験豊富な研究者の常識を裏切る形で出現する。ボスに対し『あなたがまちがっています』と歯向かうことが、重要な契機となることが多いのだ。従順の美徳がアダになることがある」


・「一方、ここのところ毎年のように受賞者を出す日本だが、『メディアは科学の危機を叫び』続けている。12月7日付産経(大阪本社発行版)によると、日本の学術論文の発表数は減少傾向にあるという」


・「ただ私のみるところ、若い世代に限るなら以前よりマメに英語論文を書いていると感じる。せっせと書き、国際学会で英語で発表しては競合的な研究費の取得に励んでいると思う」


・「これは『政府が、優れた研究にのみ配分する研究費を増額しだした』ことと深く関連している。各大学におおむね満遍なく配分していた使途を定めない交付金を削減する代わりに、研究計画を競わせて審査する。典型的には科学研究費助成事業(科研費)である」


・「『科学研究の成果主義を打ち出した』のだ。その点についてはメディアも異論は唱えなかったと記憶している。むしろ積極的に旗振り役を買って出た。その効果はてきめんで、私の勤務する大学でも科研費申請書の書き方の講習が行われ、教授が書いた申請でも提出前に大学側のチェックを受けるようになった」


・「結果、申請が採択されるためには『成果が確実に見込まれるような研究計画が望ましい』となってきた。顔は見えなくとも、申請書を読む委員におもねるような研究が目立つようになったのだ」


・「先の産経の記事は、研究現場の不満を報じていた。生命科学系の研究者は『一般受けしないテーマにおもしろい研究の種が多々あるが、それでは資金は取れない』と嘆く。研究費申請の際には、成果がわかりやすい研究を前面に出すのだという」


・「ある意味、『上を見すぎる韓国の状況に似てきた』ともいえる。予算獲得が目的化しかねない昨今の流れは危うい。しかしこの状況について、かつて成果主義を是とし、あおったともいえるメディアに責任はないのだろうか」


・「年末に科研費予算の増額が報じられていたが、『養分が乏しくなった土壌で収穫量を増やそう』としても難しい。科学は長期的な育成が必要である。メディアにも目先にとらわれない姿勢を求めたい」・・・


◇【プロフィル】正高信男(まさたか・のぶお) 昭和29年、大阪市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。専門はヒトを含めた霊長類のコミュニケーションの研究。


《ノーベル賞授賞式で、スウェーデン国王カール16世グスタフ(右)から医学生理学賞のメダルと賞状を受け取る本庶佑・京都大特別教授=2018年12月、ストックホルムのコンサートホール(共同)》


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