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[新聞に喝!]なぜ好意的に報道するのか?

2018年12月09日
([新聞に喝!]なぜ好意的に報道するのか?)


https://www.sankei.com/column/news/181209/clm1812090003-n1.html


・設問筆者である〔京都大学霊長類研究所・正高信男教授〕にはどの新聞からも問い合わせ・取材が無いまま、新聞が勝手に『試行共通テスト』を「好意的に報道する」珍現象。


・正高信男教授は「解答が得られてない」のだ。純粋な[新聞に喝!]である。


・産経ニュース・[新聞に喝!] から、記事を以下。


・「【[新聞に喝!]なぜ好意的に報道するのか? 『試行共通テスト』はマークシートの方がまし 京都大学霊長類研究所教授・正高信男】産経ニュース 2018.12.9 11:00」


・「大人が子供に言葉を教えるときには、例えばリンゴを目の前にして『これリンゴ』と言うばかりでなく、同時に対象を指差(さ)すのが普通である。そうしないと周囲に存在する無数の対象物の、どれを指示しているのか、が把握できない」


・「だが指示された対象が地図であったとすると、指を差されたのが地図なのか、地図に記された場所なのか、が判別できない。理屈ではそうだが現実には地図上の一点が指し示されるや、子供は相手の意図を的確にくみ取ることができるといわれている」


・「それがどうしてなのか、を、指差しに関する専門家の長文2つを読んで書けという問いが、先月10日に実施された『大学入学共通テスト』試行調査で国語の記述式設問にあった」


・「解答には、2つ目の文章がポイントになるのだが、これは実は私が書いた『子どもはことばをからだで覚える』(平成13年、中公新書)という本の一部である」


・「しかし、私には正解が分からなかった。『場所を表す指示代名詞が指差し行動とともに発話されるから』というような答えかな、と考えたが、模範解答は違っていた。『指差した人間と子供が視点を共有しているから』とか、『イメージを共有しているから』といった答えでないと、正解とされないという」


・「自分の国語力の問題か、とも疑い、『言語学と人工知能の専門家』や『発声の専門家』に尋ねてみたが、模範解答のような答えは返ってこなかった」


・「〔大学入試センター試験〕に代わって平成32年度から始まる〔共通テスト〕では、記述式の一部導入が改革の目玉とされている。だが、卒論を控えた大学生向けに書いた私の文章は高校生には難しすぎる」


・「『国語の力を試しているのか』、『言語習得の考え方をたずねているのか』、も分からない問題だった。模範解答以外にも正解はありそうなのに、それを書くと減点されるような設問では納得できないという声も周囲から聞こえてきた」


・「受験生は自己採点して受験する大学を決めなくてはならないが、私は自分の解答で、どれだけの部分点が得られるのか分からなかった。マークシート方式のほうが、まだましだとさえ感ずる」


・「ところがメディアでは、おおむね好意的に報道されているのを見て大変驚いた。 翌日の産経は『暗記力から思考力へ』などと、大学入試センター側の意図に沿って狙いを報じた」


・「朝日はテストを受けた生徒に聞き、自己採点の方法が分かりやすかった、との声や国語の記述式問題で何が問われているのか、が絞られた質問で答えやすかったとの感想を紹介していた」


・「私には信じがたいコメントであった。 この程度の報道でいいのだろうか。残念ながら、設問筆者である私への取材は全くなかった」


                   ◇


【プロフィル】正高信男(まさたか・のぶお) 昭和29年、大阪市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。専門はヒトを含めた霊長類のコミュニケーションの研究。

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