« 『南』聨合ニュース紙の「WTO卑怯!」の記事 | トップページ | CNNはお前のような者が働いていることを恥ずべきだ! »

米中は、『冷戦の再現』とか『新冷戦』ではない

2018年11月08日
(米中は、『冷戦の再現』とか『新冷戦』ではない)


https://special.sankei.com/f/seiron/article/20181108/0001.html


・アメリカの錯覚、アメリカの「制度化された、規範的国際システムに中国を積極的に取り込もうとした」甘い施策が、今日の〔チャイナという異形の大国=化け物国家〕を創り出してしまったのだ。


・勿論日本も、「(1)対中ODA=3兆6千億円、(2)資源ローン=3兆3千億円、計約7兆円の公費の投入」をして、アメリカの片棒を担いでいる。


・〔杏林大学名誉教授・田久保忠衛氏〕の記事であるが、記事の括りが印象的だ。「米国の対中強硬政策は長期化するだろうが、『冷戦の再現』とか、『新冷戦』はジャーナリスティックな表現だ。イデオロギー、経済、政治の体制が画然と分かれていた冷戦と違って、いまの中国に他国を魅了する思想はあるか。また、グローバリゼーションの進行でヒト、モノ、カネの交流はとどまるところを知らない」・・・


・産経スペシャル・[正論] から、記事を以下。


・「【米の対中強硬姿勢は長期化する 杏林大学名誉教授・田久保忠衛】産経スペシャル・[正論]
2018.11.8」


・「トランプ米政権の命運を占う中間選挙などと大騒ぎをするメディアもあったが、予想通り『上院』は共和党が確保し、『下院』は8年ぶりに民主党が過半数を奪還した」


・「大統領が選挙に没頭するのに何の不思議もないが、すべての言動を中間選挙目当てであるかのように書く日本の一部新聞、テレビの奇妙な解説は当分読まなくても済む。任期を半周した時点ではっきりしてきたのは、トランプ政権の対中国政策であろう」


≪「普遍的原理」を否定する国≫


・「不規則発言が少なくなく、1つのテーマでも脈絡をたどりにくいトランプ発言を含めて米側の対中姿勢をはっきりさせたのは去る10月4日に〔ペンス副大統領〕がハドソン研究所で行った演説だろう」


・「改革・開放を唱えるようになった中国の発展を望んで行った支援がいかに裏切られたか、3年前に訪米した〔習近平国家主席〕がホワイトハウスのローズガーデンで明言した南シナ海を『軍事化するつもりはない』との約束はどうしたのか」


・「一帯一路には『債務の罠(わな)』がある。『中国製造2025』は世界最高の企業の90%を支配しようとのたくらみではないか-などの不満はいまの米政府・議会・学界などに共通した見解と考えていいと思う」


・「重要なのはペンス副大統領が宗教者の機微に触れたくだりだ。キリスト教は地下の教会が閉鎖され、十字架は引き裂かれ、聖書は燃やされた。過去10年間に150人強のチベット人が信教と文化の弾圧に抗議して焼身自殺を遂げた。100万人のウイグル人が収容所にぶち込まれ、24時間の洗脳を受けている。信教の自由は民主主義の根幹であろう」


・「言論は最近、ますます弾圧され、一種の管理社会が形成されつつあるという。南シナ海の領有権をめぐって国際仲裁裁判所が下した裁定に対して『一片の紙くず』と無視した国は、いまや自由、民主主義、法治、人権擁護の普遍的原理を否定する国に成り下がってしまったのだろうか」


≪関与政策は正しかったのか≫


・「中国を今日のような危険な大国にしてしまったのは〔ニクソン大統領〕だという論評を目にするが、それは当たっていない。1972年2月21日のニクソン訪中の狙いは第1に歴代政府が手を焼いていた『ベトナム戦争の終結』、第2に『冷戦の相手が腹背に敵を設ける』ように仕向ける戦略上の計算があった」


・「この時点でベトナム戦争が終わらず、冷戦も激化していたら、これまたニクソン大統領の責任ということになるのだろうか。以後、〔フォード〕、〔カーター〕、〔レーガン〕の4政権は冷戦下で『中国との関係を利用してソ連を封じ込めようとする』ところに大きな狙いをつけた」


・「冷戦後に米国の対中政策は変わった。中国の強い要望もあって〔世界貿易機関(WTO)〕加入を誘導したのは〔クリントン政権〕だったし、〔ジョージ・H・W・ブッシュ政権〕は、当時ジョージ・ワシントン大学の〔デービッド・シャンボウ教授〕が唱えていた『制度化された、規範的国際システム』に中国を積極的に取り込もうとした」


・「国際秩序に取り込むエンゲージメント(関与)政策によって中国の民主化が図れるという楽観的な考え方が登場してきたのは、この頃である。シャンボウ教授は民主党のカーター政権時代にホワイトハウスや国務省で実務の経験を積んだ人物である」


・「この大きな流れは〔ジョージ・W・ブッシュ大統領〕の2期目の政権下でさらに勢いがついた」


・「〔ロバート・ゼーリック国務副長官〕が中国と十分に裏交渉をしたうえで、『中国はどこへ行く。参加者から責任のある国へ』と題する講演を行った。『米国の対中関与政策は成功した。ドラゴンは正体を現し、世界に加わった。いまや国連からWTOまで、オゾン破壊から核兵器に関する合意まで、中国は一人前のプレーヤーになった』とゼーリック副長官が胸を張っているところを想像すればいい。関与政策が成功を収め、中国を世界のプレーヤーに育て上げたのは米国だとの勝利宣言に他ならない」


≪摩擦が数限りなく表出した≫


・「〔オバマ政権〕もこの路線を踏襲し、『韜光養晦(とうこうようかい)』(才能を隠し、内に力を蓄える)政策を中国も続けると思われているうちに、中国は米国の唱道してきた国際秩序に反する行動に出た。経済、軍事、政治、技術、文化などあらゆる面でペンス演説が訴える摩擦が数限りなく表面化してしまった」


・「米国の対中強硬政策は長期化するだろうが、『冷戦の再現』とか、『新冷戦』はジャーナリスティックな表現だ。イデオロギー、経済、政治の体制が画然と分かれていた冷戦と違って、いまの中国に他国を魅了する思想はあるか。また、グローバリゼーションの進行でヒト、モノ、カネの交流はとどまるところを知らない」


・「先日、国際問題を討論する『富士山会合』で講演したペンス副大統領の〔補佐官トム・ローズ氏〕もこの点を指摘した。米中関係は誤った軌道を中国側が修正するほかない複雑な情勢が続きそうだ。(たくぼ ただえ)」・・・


《杏林大学名誉教授・田久保忠衛氏》


Photo

« 『南』聨合ニュース紙の「WTO卑怯!」の記事 | トップページ | CNNはお前のような者が働いていることを恥ずべきだ! »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 米中は、『冷戦の再現』とか『新冷戦』ではない:

« 『南』聨合ニュース紙の「WTO卑怯!」の記事 | トップページ | CNNはお前のような者が働いていることを恥ずべきだ! »

最近のトラックバック

2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ
フォト