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読書暦の始め

2018年10月08日
(読書暦の始め)


https://www.sankei.com/life/news/181007/lif1810070031-n1.html


・〔藤原審爾〕の『秋津温泉』が、岡山県美作の〔奥津温泉〕の存在からネーミングが発想されたことは有名だが、〔横溝正史〕の『八つ墓村』が、今は岡山県真庭市になっている〔旧真庭郡・八束村(やつかそん)〕がそのネーミングの由来になっていることは、どうもこの文芸評論家氏もご存知ないようだ。


・私は、今は同じ真庭市になっている〔真庭郡・久世町〕に5歳まで疎開していたので、〔横溝正史〕の『八つ墓村』大ヒット時に父から「その由来」を言われて直ぐ納得した。津山にもよく行ったので、「津山事件」のことも子供の頃から知っていた。


・私の読書暦は膨大だが、キッカケは高校剣友・〔星野清久クン〕(故人・1年年長)のお陰だった。
「16,7歳までに読んでおく本」として、(1)〔川端康成〕の『伊豆の踊り子』と、(2)〔武者小路実篤〕の『友情』の文庫本を高校1年生の末頃貰った。今となれば、私の「膨大な読書暦の始まり」だった。


・当時「愛知県下2番目の進学校」だった我が高校は、「高校浪人(中学浪人と言うべきか)の同級生」が結構居た。〔上野山覚クン〕(故人・1年年長)と星野クンが、「私の人格形成」に関わってくれた「恩人」だったと、今も心から感謝している。


・確かに還暦過ぎて川端の『伊豆の踊り子』や武者小路の『友情』を読んでも、あの「青春の初めの頃の感動」を得られる筈も無い。時は待ってくれない。あの時に、「読書暦を始めて良かった!」と、今、シミジミ思う。


・産経ニュース から、記事を以下。


・「【『八つ墓村』横溝正史著 巨大な『宝の山』に導かれた 文芸評論家・細谷正充】産経ニュース・[この本と出会った] 2018.10.7 13:15更新」


・「いつから本が好きだったか、自分では覚えていない。母から、幼稚園で絵本ばかり読んでいたと聞いたことがあるので、その頃からなのだろう。小学生になるとミステリーに夢中になった。学校の図書室にある、児童向けにリライトされた、ミステリーを、片っ端から読んだものである」


・「図書室になかった、〔江戸川乱歩の少年探偵団物〕は、親にねだって買ってもらう。ただしまだ、作家やジャンルを明確に意識していない、子供の読書であった」


・「そして中学1年の時に、運命の出合いが訪れる。新しく友達になったW君が、横溝正史の『八つ墓村』を貸してくれたのだ。当時は横溝正史ブームの真っただ中だったが、そんなことは知らなかった。土曜日だったので昼過ぎに家に帰り、ご飯を食べた後、本を開いたのである」


・「そこから一気に、物語の世界にのめり込んだ。8人の落人の持つ財宝に目がくらみ、村人総出で落人を謀殺したという伝説を持つ八つ墓村。その呪いなのか、大正時代には、村の財産家の〔田治見要蔵〕が、罪もない男女32人を撃ち殺すという、大事件が起きている」


・「これをプロローグとして、ストーリーは戦後に飛ぶ。己の出自も知らず、神戸で働いていた〔寺田辰弥〕という青年。しかし田治見家が、彼を捜していた。辰弥が要蔵の次男であり、田治見家の莫大(ばくだい)な財産が譲られることになっているというのだ」


・「意外な話に驚く辰弥だが、その周囲で不穏な出来事が続く。そして八つ墓村に向かった辰弥は、次々と起きる凄惨(せいさん)な殺人事件に翻弄されることになる。そんな彼の前に現れたのは、村に滞在していた〔名探偵・金田一耕助〕であった」


・「おどろおどろしい舞台設定。一癖ある村人たち。複雑怪奇な事件と、それを見事に解き明かす名探偵の推理…。世の中に、こんなに面白い小説があるとは思わなかった。夢中になって読み終え、本から顔を上げると、夕日に照らされた障子が、淡く光っていた」

・「この時から私はミステリーというジャンルに熱中し、毎日のように本屋に通った。角川文庫を中心に、次々と名作が文庫化されており、いくらでも読む作品があった。翻訳ミステリーも文庫で容易に入手できた。また、捕物帖を経て、時代小説も愛読するようになっていく。巨大な宝の山を掘り進めているとでもいえばいいのか。毎日が充実していた」


・「こんな感じで小説三昧な生活をしていた私は、高校生になるとミステリー愛好会に参加。会報に原稿を載せるようになる。そして27歳の時、愛好会の活動が縁になり、山田風太郎の『忍法魔界転生』の解説を執筆した。さらに解説を見て編集者に紹介してくれる人がいて、時代小説の書評を雑誌や新聞に書くようになり、いつの間にか文芸評論家になったのだ」


・「まさかこのような仕事をするようになるとは思わなかったが、現在に至る人生の起点が、『八つ墓村』であることは間違いない。(角川文庫・760円+税)」・・・

                   


◇【プロフィル】細谷正充(ほそや・まさみつ) 昭和38年、埼玉県生まれ。書店勤務を経て、文芸評論家に。時代小説とミステリーを中心にエンターテインメント全般を論じる。著書に『松本清張を読む』など。                   


◇横溝正史(1902~81年)は日本の風土に根ざした怪奇的な推理小説で人気を博した。昭和13年の大量殺人事件「津山事件」に想を得た『八つ墓村』は、名探偵・金田一耕助が登場する人気シリーズのひとつ。


《映画:『八つ墓村』のポスター》


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