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免疫療法依存症=抗がんサプリメント依存症

2018年10月13日
(免疫療法依存症=抗がんサプリメント依存症)


https://news.nifty.com/topics/po/181013278770/


・「がんを切らずに治す」・・・がん患者には「堪らなく甘い囁き」だ。『抗がんサプリメント』だけでなく、今度は【ノーベル賞】の『免疫療法』まで登場したから大変だ。この記事の["エセ医学"にすがるがん患者の残念な末路] に先立って、私の(2001年時代は、『抗がんサプリメント』が堂々と〔免疫療法〕の座に居た)初版本:【生還へのフォアボール】139Pから、破線内に以下。是非「前フリ」としてお目通し戴きたい。


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7・6 抗がんサプリメント依存症


・二〇〇一年一月十七日、〔紋太センパイ〕の友人の紹介で『活性化多糖類サプリメント』のネットワークビジネスのセールスが会社にくる。一月四日採血の腫瘍マーカ値が9・1もあり、「これは〔荒川ドクター〕の、5FU投与だけではダメなんじゃないか?」と、抗がんサプリメントへの依存の想いが強くなっていたので、迷わず購入契約をする。


・サプリの世界では著名な活性化多糖類製品に、関東のU医師が色々な付加価値を加えたもので、ネットワークビジネス用の商品仕立てになっていた。トライ三ヶ月分、二十二万六千八百円+二十万一千六百円+二十万一千六百円=〔計六十三万円〕と、「いくら何でも法外な値段だなぁ」とは思いつつ支払って、藁(わら)をも縋(すが)る思いで服用を始める。


・しかし、「体にがんの有る患者は一回十カプセル=一日三十カプセルを服用するように」という指示通りのんでいたら、私の丈夫な筈の胃がグッタリして、食欲が消滅してしまったのだ。植物性多糖類で胃がグッタリするはずがない。


・これはサプリ成分のせいではなく、おそらくこの、ハンドメイド風の分厚いカプセルのせいだろうと推測し、一月二十三日に勝手に服用をやめたら、やっぱり翌日、即効で胃の調子が戻った。


・「大枚ボッタクっておいて何だ!」と腹が立って、一月三十日にネットワークビジネスの元締めのU医師に抗議のファクスを送ったら、その夜、「5FUなど10数%ほどの効果しか期待できない。このままサプリの服用を続けるように」と、私が畏敬して命を預けている〔荒川ドクター〕の処方を誹謗(ひぼう)するような内容の返信が来たため、怒り心頭に発してこのサプリの服用はやめた。


・結局、別ルートから他種の活性化多糖類を取り寄せてくれていた芙美子(家内)が、保健雑誌からメーカーの正規品を見つけ出してくれ、【Sクリニック】の〔芹川ドクター〕や他の医院からその正規品を正規価格で購入するようになる。(私はその当時、未だインターネットの世界に不案内だったし、ネット上に展開されている情報も、今とは雲泥の差が有ったものだ・・・)


・こうして私は、壊死療法である5FUを核に、自助努力として、「体内の免疫細胞を活性化させてくれる」という『各種の活性化多糖類』、「がんを自殺誘導してくれる」という『海藻成分』、「がんの新生血管生成を阻害してくれる」という『魚類成分』などのサプリメントを、金の続く限り服用し続けることになる。


・U医師のネットワークビジネス料金体系は論外としても、概して対がんサプリメントは、当時は何故か申し合わせたように一ヶ月分@四万円前後の価格設定になっているものが多かった。がん患者は、それこそ助かりたい一心から金に糸目を付けず、私のようにアレもコレもと服用することになる。(私はこれまで、一体いくら、サプリメントに投じたのだろう?・・・)


・サプリメントで悩ましいことは、「どれも嘘ではないだろう?」ということだ。人間百人百様で、例えばニンニクやほうれん草を食べ続けていたらがんが消えた人も本当に居るだろうし、各種サプリメントの服用でがんが縮小した人も確かに居るだろう。


・問題は確率である。若し十万人、いや、一万人に一人の確率だと知っていたら、誰も月@四万円のサプリなんか買わないと思われるだろう? しかしそれは、健常者の健常発想である。ひとたびがんを告知されたら、殆どの人は、がん患者のがん的発想に囚(とら)われてしまうのではないか? あの宝くじを買う時の思い=「今度こそあたるような気がする!」・・あれと同じであろう。


・(私の体験上、服用したいサプリメントは終章で纏めて述べようと思うが、それこそ「服用体験者・ユーザーの感想」位に思い留めて戴きたい)


・また同様に、がんを告知されて宗教に奔(はし)る人の想いも、私にはよく理解できる。私は【閻魔の遣い】に、戦場であるバッターボックスに立たされ、蕭蕭(しょうしょう)と吹く冷たい風に曝されているような心細さに、カタチばかりの仏教徒で、その実、無宗教の我が身を恨めしくさえ思ったものだ。


・しかし実質無宗教とは言え、青春時代の剣道の試合に竹刀をとって立つ時には、自然と「南無八幡大菩薩」が口をついて出ていたし、がんバトルのような正念場では「運を天に任せよう」と腹を括る度に、己の体内に流れる日本人の血に、仏教渡来以前から列島におわした原始宗教の神々への尊崇の念が、脈々と流れていることを色濃く感じたものだった。


・欧米人は、終末を迎えるベッドで比較的落ち着いているといわれるが、それこそ生まれついての信仰の賜物なのだろう。その代わり日曜日の教会礼拝など、一生を戒律と共に生きている。


・普段は好き勝手をしており、困った時だけの神頼みという我々日本人の身勝手な国民性を、日本の神々は怒りもせず光をもってあまねく照らし続けてくださっている。そんな遠い神々を懐かしく親しく感じて語りかけることも、がんバトルを通じての新しい発見だったように思われる。


・ただこれだけは言える。サプリメントも信仰も、法外な金を要求されるものに対しては、いくら切羽詰った精神状態とは言え、人間少し頭を冷やして刮目(かつもく)(目をこすってよく注意して見る)する位の冷静さは欲しいものであるし、費用対効果に思いを遣る心の余裕も忘れてはならないと思う。


・世の中には残念ながら、人の弱みに付け込む悪魔や金の亡者がウヨウヨ居て、がん患者などは格好の餌食でもあるのも現実なのである。人の好意まで疑うなら悲しいことである。しかし自分がいくらがんで追い詰められても、人の善悪、事の良否を見極める冷静さは肝要であろう。


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・ニフティニュース から、PRESIDENT Online の「"エセ医学"にすがるがん患者の残念な末路」 の記事を以下。


・「【"エセ医学"にすがるがん患者の残念な末路】PRESIDENT Online 2018年10月13日 11時15分」


・「医療費の負担を抑えるには、なにがポイントになるのか。【プレジデント】(2017年2月13日号)では11のテーマに応じて、専門家にアドバイスをもとめた。第1回は『がん治療』について――。(第1回、全11回)


■がん告知で思考が止まり根拠のないエセ医学に……


・「一口にがんといっても、さまざまな種類が存在します。体のどの部位にできたのか、進行状況がどうかによって治療方針は個別に異なってきます」


・「治癒を目指したときに、胃がん、大腸がんの場合は手術で治せるがんの代表例といってもいいでしょう。また、抗がん剤に対する感受性の強い白血病のような血液のがんや男性の精巣腫瘍などは抗がん剤の投与のみで治癒を目指します」


・「一方、食道がんや頭頸部がんでは、手術と同等な利益が得られるのであれば、形態や機能を温存できる放射線治療も念頭に置くべきです。がんは早い段階で発見できれば、かなりの確度で完治が期待できます。その場合、根治性を維持しながら、できるだけストレスの小さな治療方法も選択可能となります。内視鏡的切除がそれに相当します」


・「ここで求められるのが患者さんのリテラシー(解説:適切な理解・解釈・分析力)、すなわち、情報を正しく吟味し、大切な意思決定に生かしていく能力です。そうでないとがんを告知されたときに思考が止まり、根拠のない安易なエセ医学に引っ張られかねないからです」


・「時間とお金のみが一方的に奪われ、後戻りのきかない後悔を抱えている患者さんは少なくありません。がん治療では、標準治療とか先進医療という表現が使われます。標準治療は、安全性と有効性が臨床試験でしっかりと証明された『推奨レベルの最も高い最良治療』とされており、日本ではほとんどにおいて保険診療が可能です」


・「一方で、アメリカで標準治療を受けようとすると、個人でいい保険契約をしておかなければ、非常に高額な治療費が請求されます。結果的には、日本のほうが恵まれていると考えてよいでしょう。一方、先進医療は現段階ではまだその有用性が十分に確立されていないテスト段階の暫定治療なので、治療費は自己負担となるわけです」


■民間療法に陶酔した〔S・ジョブズ〕は標準治療に戻った


・「先進医療で代表的なものが『粒子線治療』です。よく『切らずに治す』との謳い文句で注目を浴びていますが、万能治療でも魔法の杖でもありません。現在の進歩した放射線治療を凌駕するエビデンス、つまりより優れていることを証明した根拠はありません」


・「しかし、患者さんは『300万円も払うのだから見返りは必ずあるはず』と思いがちです。要するに、何のがんで、どのような状況に対して粒子線治療を選ぶべきか冷静に考える必要があります」


・「免疫療法は要注意です。それを語ってよいのは、〔オプジーボ〕に代表される『免疫チェックポイント阻害薬』のみで、抗がん剤の一種として扱われます」


・「しかし、多くのクリニックで行われている免疫療法は、本当に治療として成り立つのかさえ不明なモノばかりです。にもかかわらず、不当な広告をネット上で展開し、『あきらめない』『治る』という甘言を囁きながら、藁にもすがりたい患者さんを誘導する高額ビジネスが絶えません」


・「〔膵悪性腫瘍〕で亡くなった〔スティーブ・ジョブズ氏〕も最初はさまざまな民間療法に陶酔しましたが、最後には標準治療に戻ったといいます。いくらお金を積んでも治らないものが治るハイグレードな治療はこの世には存在しないことを意味します」


・「身近な〔がん〕は、人生や命に関わる重要なテーマです。お金を払えば解決できる病気でもありません。だからこそ、普段からリテラシーを育み、『賢い患者になること』が必要です」・・・


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完治するがんもあり、正しい医療情報吟味力を磨く
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大場 大(おおば・まさる) 東京オンコロジークリニック代表・医学博士。外科医、腫瘍内科医。金沢大学医学部卒業後、東京大学附属病院などを経て現職。著書は『大場先生、がん治療の本当の話を教えてください』など。


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