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もう半世紀前に読んだぞ!【氷川清話】:〔勝海舟〕

2018年08月20日
(もう半世紀前に読んだぞ!【氷川清話】:〔勝海舟〕)


https://www.sankei.com/life/news/180820/lif1808200013-n1.html


・〔勝海舟〕は明治5年に静岡から東京に戻り、赤坂・氷川に25年を暮らす。明治32年、77歳で逝っている。幕末動乱で活躍した人々は殆ど短命なのに、「当時としては驚異的な長命だった!」と言えるだろう。日清戦争の戦捷も体感しているのだ。


・私は新卒入社した外資系企業で先輩らに可愛がられ、この【氷川清話】は24歳の時に、先輩から文庫本で戴いている。勿論夜も寝ないで一夜で読んだ! 思えば52年=もう半世紀前に私は読んでいたことになる。江戸弁の語りが、今も心地よく脳裏に染みている。


・産経ニュース・[明治の50冊] から、記事を以下。


・「【(25)勝海舟『氷川清話』 痛快な武勇伝、時局批判も痛烈】産経ニュース・[明治の50冊] 2018.8.20 11:00更新」


・「波乱に満ちた幕末の動乱を当事者の口から聞けるのは痛快だ。ましてや語り手は、日本海軍の創始者にして、江戸城無血開城の立役者である〔勝海舟〕。維新から30年を経て、自身の来歴や人物評など縦横無尽に語った時事談話集【氷川清話(ひかわせいわ)】には、江戸っ子らしく歯にきぬ着せぬ小気味よさがあふれる」


・「同作は明治25~31年ごろ、新聞や雑誌に掲載された勝の談話を〔吉本襄(のぼる)〕という人物がまとめたもの。ただ、吉本は編集時に原文をかなり書き換えており、戦後になって文芸評論家の〔江藤淳さん〕や歴史家の〔松浦玲さん〕が再編集した」


・「内容をひもとくと、まず自分の昔話が語られる。貧乏だった若い頃、親切な人に書物を工面してもらい感激した話、海軍の訓練で遭難してあやうく死にかけた話、丸腰で刺客に応対した話…。いわば武勇伝なのだが、話の規模が異様に大きく、講談でも聞いているような気にさせられる」


・「人物批評も痛快だ。〔西郷隆盛〕を『大人物』『維新元勲の筆頭』とベタ褒めするが、〔木戸孝允〕は『非常に小さい。しかし綿密な男』。〔坂本龍馬〕については『おれを殺しに来た奴(やつ)だが、なかなか人物さ』と評価している。その一方で、〔伊藤博文〕や〔大隈重信〕ら当世の政治家への評価は散々だ」


・「『まるで親族が集まった場で、話し好きのおじさんの話を聞いているかのよう。『おっちゃん、また言ってるよ…』と思いながらも、話の続きが気になる面白さがありますね』 勝の玄孫で市民団体『勝海舟の会』の名誉顧問、〔高山(こうやま)みな子さん〕はこう語る」


・「痛烈な時局批判も多い。明治政府も30年たつと、ほころびが目立つ。官尊民卑に汚職の横行、政治家の空論…。勝は、政治家に必要な資質を『ただ正心誠意の四字』としたうえで、当時の伊藤博文首相を『伊藤さんは、この政治家の秘訣(ひけつ)を知らないのだよ。よし知つて居ても行はないのだから、やはり知らないのも同じこと』と断じた」


・「その頃には幕末の風雲をくぐり抜けた人は少なくなっており、数少ない生存者は政府の要職にあった。これらの要人を『先輩の尻馬』などと批判できる人物は少なかったため、紙面を読んだ多くの読者が留飲を下げるなど人気を博し、【海舟余波】【海舟座談】など同種の本が続々と出版された」


・「酸いも甘いもかみ分けた人物だからこそ語れる人間くさい人生訓も硬軟織り交ぜてつづられている。維新後、かつて仕えた〔徳川慶喜〕に疎まれながらも徳川家の縮小再編成に努めた勝。いわば撤退戦の“殿(しんがり)”として力を尽くし、旧幕臣の援助に奔走するなど、中間管理職的な悲哀も味わった」


・「〈他人に功を立てさせよ〉〈潔癖と短気は日本人の短所〉〈(時間があるときは)市中をぶらつけ〉〈処世の秘訣は誠の一字〉」


・「高山さんは同書について、『記憶違いや思い込みも多い。歴史的史料とは言い難い』としつつ、『勝海舟という歴史上の人物が、一人の人間としてどういう信念を持ち、どう行動したかの“本音”が語られており、興味深い』と話す」


・「勝の残した言葉を好む人は今も多い。講談社によると、平成12年に同書を学術文庫から出版したところ、定期的に版を重ね、昨年時点で43刷に達した。 〈世の中に歴史といふものほどむつかしいことはない。(中略)見なさい、幕府が倒れてから僅(わず)かに三十年しか経たないのに、この幕末の歴史をすら完全に伝へるものが一人もないではないか〉」


・「明治の世を30年あまり生きた勝の言葉が、平成30年を生きる現代人の心にもずんと響くのは、時代を超えた普遍性に惹(ひ)きつけられるからだろう。(本間英士)」・・・


《『氷川清話』の題名は、勝海舟が住んだ東京・赤坂の地名「氷川」にちなむ。平成28年にはこの地に勝(左)と坂本龍馬(右)師弟の像が建った》


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