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大量殺人事件の共通点=弱いもの苛め

2016年10月08日
(大量殺人事件の共通点=弱いもの苛め)


http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%a4%a7%e5%8f%a3%e7%97%85%e9%99%a2%e3%82%82%ef%bc%9f%e7%a5%9e%e5%a5%88%e5%b7%9d%e3%81%a7%e7%b6%9a%e3%81%8f%e5%a4%a7%e9%87%8f%e6%ae%ba%e4%ba%ba%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e3%81%ae%e5%85%b1%e9%80%9a%e7%82%b9/ar-BBx96cV


・暗鬱な長文である。しかし誰もが行く「老いの坂」を舞台に、殺人事件が横行しているのは辛い。みんな戦火を潜り、焼け野原の日本の再興に貢献した、先輩諸氏である。


・大口病院の容疑者は、未だ捕まっていない。尤も病院4階だけで1日に8人も死んでいるのに、院長は典型的な不感症人間らしく、「いつ亡くなってもおかしくない重篤な患者がたくさん入院しているから(人が亡くなっても仕方がない)と考えていました。異変は感じなかった」・・・だと? 長文なので前フリは短く。


・MSNニュースから、ダイヤモンド・オンライン・降旗 学氏の記事を以下。


・「【大口病院も?神奈川で続く大量殺人事件の共通点】ダイヤモンド・オンライン・降旗 学 2016/10/08」


・「神奈川県川崎市の老人ホーム『Sアミーユ川崎幸町』で、入所の老人が相次いで不審な転落死を遂げ、それが元職員・今井隼人容疑者による事件だったとわかったのは昨年のことだった」


・「事件発覚の経緯は、今井容疑者が入所者の財布を盗んだとして、窃盗罪で逮捕されたのがきっかけだった(窃盗事件の発覚で今井容疑者は施設を懲戒解雇)。彼が盗んだのは現金十一万円と指輪など四点(六十八万円相当)だが、その一方で三人の入所者を四階のベランダから投げ落とすという悪行を繰り返していた。被害に遭った入所者の年齢は、八七歳、八六歳、九六歳である」


・「転落死のあった夜の当直はいずれも今井容疑者で、また、“事故”の第一発見者も今井容疑者という自作自演だった。事件発覚前、今井容疑者は雑誌社の取材にこう応えていた。『家族が亡くなったのがきっかけでお見送りをやりたいと思い、介護業界を選んだ。やりがいは感謝の言葉をかけてもらえること』 そんな男が、言うことをきかない、介護が面倒という理由で、三人の高齢者を転落死させた」


・「神奈川県相模原市の障害者施設では今年七月二六日、入所者十九人が惨殺されるという戦後最大級の大量殺傷事件が発生した。容疑者は植松聖容疑者。植松容疑者もまた、今年二月まで施設に勤務する介護職員だった」


・「父親が教師だったこともあり、植松容疑者も小学校の教員を目指していたが採用にいたらず、自動販売機の設置業者、デリヘルの運転手など職を転々とした後に働き始めたのが事件を起こした施設だったという。二〇一二年のことだ」


・「働き始めた当初こそ、周囲には好印象を与える青年だったらしい。人づきあいもよかったが、すでに背中には入れ墨を施し、やがて脱法ハーブや大麻などの薬物を常用するにつれ、不可解な行動を起こすようになる。家庭内の諍いも増え、それが原因なのか両親が家を出て、施設にほど近い実家には植松容疑者ひとりで暮らしていた」


・「今年二月一四日、植松容疑者は衆院議長宅を訪れ、警備の警察官に異常極まりない手紙を手渡している。〈(前略)私は障害者四七〇名を抹殺することができます(中略)保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、居ても立ってもいられず(中略)障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております(後略)〉」


・「衆院議長公邸を訪れた四日後、植松容疑者は勤務先の施設を退職する。手紙に認めた内容と同様の発言を施設内でも繰り返していたことから、事実上の解雇だった。その直後、薬物利用を理由に植松容疑者は強制的に“措置入院”させられる」


・「二十六人が重軽傷を負い、十九人が殺害される殺戮が繰り広げられたのは、そのわずか五ヵ月後のことだった。犯行の手口は、手紙に記したとおりでもあった」


・「神奈川県横浜市の大口病院(神奈川区)では今年九月、“何者”かが点滴に“ヂアミトール(医療用器具の殺菌や手の消毒、手術時の皮膚の殺菌などに使用)”と思われる消毒剤を混入させ、八八歳の入院患者が中毒死するという事件が起きた」


・「点滴中の患者の容態異変に気づいた看護師が救命措置を行なった際、泡立っていた点滴復路の液体を発見した。死因が中毒死と判明すると、二日前に死亡していた八八歳の患者も同じ中毒死だったこともわかった。取材に当たった社会部記者が言う」


・「『(前略)犯行のあった四階では一日に三人もの患者が亡くなったこともあって“四階は呪われている”と看護師たちが怖がっていたほど。院長自身、七月以降の三ヵ月間で五〇人もの患者が亡くなっていることも認めているのです』」


・「すでに火葬がすんだ遺体もあり、事件との関連を調査するのは不可能だという。しかし、それでも三ヵ月で五〇人だ。私には多すぎるように思える数値だが、高橋洋一院長には意に介した様子もない。院長の専門は介護やリハビリで、慈恵医大を卒業した後、聖マリアンナ医科大で助教授を務め、二〇〇六年には鎌倉のリハビリ病院の院長に招かれている」


・「大口病院に移ってきたのは数年前のことで、年収は二二〇〇~二五〇〇万円ほどになるという。その高橋院長は会見でこんなことを言っているのである。『いつ亡くなってもおかしくない重篤な患者がたくさん入院しているから(人が亡くなっても仕方がない)と考えていました。異変は感じなかった』」


・「異変は感じなかった、か。報道によれば、“呪われた”四階では、一日に八人が亡くなった日もあったとのことだが……。中毒死が発覚する以前から、大口病院では不審なできごとが続いていた。四月に看護師のエプロンが切り裂かれ、六月には入院患者のカルテが紛失。八月にはペットボトルに漂白剤が混入され、それを飲んだ看護師のくちびるがただれた、といった感じだ」


・「普通なら、警察に通報する。だが、大口病院はそれをしなかった。代わりに、被害に遭った看護師の夫が、横浜市の医療安全課に通報した。が、横浜市も九月の定期立ち入り調査で事実関係を確認はしたものの、口頭注意だけで事を処理していた。医療関係者が言う」


・「『事件当時、大口病院には五十二人の入院患者がいましたが多くが寝たきりや要介護の老人。患者の家族にとっても、七五歳以上なら『後期高齢者医療制度』が使えるため、一ヵ月十万円ほどの費用で面倒を見てもらえる。一方、病院にすれば高額な医療機器を買うなどのコストがかからないから“儲け”のために寝たきり老人ばかりを引き受けるところも少なくないのです』」


・「かつて、医は仁術だったが、いつの間にか“算術”になった――、と言ったのは、故有吉佐和子さんだった。山本周五郎が描いた“赤ひげ先生”も、もはや架空の存在となっている」


・「犯行に使われたヂアミトールの注意書きには“経口投与しないこと”とある。いまのところ、中毒死事件をはじめとする一連の不可思議なできごとが病院関係者の犯行なのか、それと外部の犯行なのかは定かではないが、この消毒剤を点滴に混入して投与したら患者を死に至らしめるだろうことは、医療従事者なら誰でも知っているとのことだ」


・「介護を要する高齢者が、四階のベランダから投げ落とされる。障害を持つ施設入所者が、一時間のうちに十九人も惨殺される。高齢で重篤な入院患者の点滴に異物が混入され、中毒死させられる」


・「川崎市の高齢者施設、相模原市の障害者福祉施設、そして横浜市の大口病院と、真夏なのに背筋が凍りついてしまうような事件が起きたのはいずれも神奈川県内なのだが、立て続けに起きた事件に共通しているのが、被害者がいずれも社会的“弱者”だったことだ」


・「今井隼人容疑者は、介護職に就いておきながら介護が面倒だ、入所者が言うことをきかないという理由で、本来面倒をみるべきお年寄りを殺した」


・「植松聖容疑者も、福祉施設の職員になっておきながら、障害者は生きている意味がない、安楽死こそが世界平和への道だとの狂信的な妄想に取り憑かれ、障害を持つ入所者を次々と刺し殺した」


・「誰の仕業か、また犯行動機もわからないが、大口病院の事件も、ターゲットにされたのは病床の高齢者だった。命を救うはずの病院が、命を奪われる事件の舞台となったのである」


・「何故、こんな陰惨な事件が起きてしまうのだろう。犯罪史に刻まれた猟奇的な事件といえば、連続幼女誘拐殺人事件を起こした宮崎勤がいて、池田小事件の宅間守や(いずれも死刑執行済)、五人の小学生を襲い二人の命を奪った元“少年A”らがいる」


・「彼らが手にかけたのが小学生や幼女ばかりだったことで犯行の卑劣さが浮き彫りにされた事件だったが、神奈川県で起きた一連の事件も高齢者と身障者が狙われたという意味において、卑劣な犯行だったことに違いはない」


・「コピーキャットといって、事件には模倣犯が必ず現れる。この先、日本はますます高齢社会になっていくのだが、私の危惧は、高齢者を邪険にし、ばかりか掃討しようとするような事件が断続的に再発することだ」


・「川崎市の高齢者施設での転落死事件をきっかけに相模原市の大量殺傷事件が起き、それをヒントに大口病院での犯行が行なわれていたとしたら、次はどんな悲劇が待っているのか」


・「ずいぶんと前、ある事件を取材していたとき、事件のことを泉谷しげるさんが気にかけていると耳にして会いに行ったことがあった。そのとき、泉谷さんはこんなことを口にされた。『この事件を風化させんじゃねえぞ。絶対忘れちゃなんねえ』」


・「現代は次から次へと事件が起き、土浦連続通り魔事件(金川真大・死刑執行済)や加藤智大死刑囚の秋葉原通り魔事件が同じ年にあったことすらも、ともすれば忘れてしまいがちだ。名古屋でアベックが無惨な殺され方をした事件や女子高生がコンクリート詰めにされて殺された事件も、言われて思い出す人もいるやもしれない」


・「だが、遺族や、被害者の親しい友人や同僚たちは、生涯、事件と事件の痛ましさを忘れない。九六歳のおばあちゃんが施設の職員にベランダから投げ落とされたら、たとえ老い先短い人生でも、家族はおばあちゃんの最期を忘れない。どんな死に方をしたのかも」


・「だから、泉谷しげるさんの言われるように、事件を風化させないとことが大切なのだ。それが、卑劣で、陰惨な事件を防止する最善の手立てのようにも思う。(参考記事:週刊新潮8月11・18日号・10月13日号東京新聞9月28日夕刊他)」


・(解説)泉谷しげるの言葉だけは余分だと思うが・・・

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