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「全国学力テスト」、計算方法に疑問

2016年10月16日
(「全国学力テスト」、計算方法に疑問)


http://www.sankei.com/premium/news/161016/prm1610160032-n1.html


・「全国学力テスト」の結果発表、文科省も新聞も大概にした方がいい。そんなことより、「私が住んでいる大阪は何位なのか?」「首都東京は何位なのか?」「何で沖縄にも抜かれて、和歌山が最下位なのか?」「沖縄は何位になったのか?」の方が興味がある。


・「そもそも、県単位の順位の付け方・計算方法に疑問が有る」と、〔大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士〕のご指摘である。一見に値する。


・産経ニュース・[新聞に喝!]から、記事を以下。


・「【『学力格差、地域差縮まる』報道、私は疑わしい 『数学のマジック』をひもといてみると… 京都大学霊長類研究所教授・正高信男】産経ニュース・[新聞に喝!] 2016.10.16 14:19」


・「4月に実施した全国学力テストの結果を文部科学省が発表し、9月30日の新聞各紙が一斉に報じた。内容はおおむね地域差が縮まっているとの趣旨で、産経は『下位県 成績底上げ』と報じた」


・「しかし都道府県別の平均正答率の表を眺めていて、奇妙なことに気がついた。小学6年生の国語Aの場合、平均正答率は全地域で70%台にある。最高は石川県の78・6%、ついで広島県が78・4%、青森県と秋田県が3位タイで77・4%とつづく」


・「反対に最低は和歌山県で70・0%。ついで神奈川県が70・3%。そして栃木県が70・6%である。こういうパターンの成績分布だと全国平均は74%前後に落ち着くのが普通だ。ところが同時に公表された『全国(公立)』の値は72・9%とある。どうしてこんなに値が低いのだろうと奇妙に思った」


・「そこで新聞の値を基に自分で全国平均を計算してみると73・6%になる。公表されている『全国(公立)』の数値と食い違うのだ。全地域の成績分布が8ポイント強の幅であることを考慮すると、このズレは小さくない」


・「岩手、福島、岐阜、兵庫、沖縄の各県は、私の計算によると全国平均以下だったということになる。小学6年生の他の教科や中学3年の全教科についても計算してみたが、いずれも同様の違いがあることが明らかとなった」


・「そこでなぜ、こういうことになるのか推測してみた。文科省の発表した『全国(公立)』は全国公立校のテストを受けた子供全員の点数を足し、その子供の人数で割るというふうに算出した値なのだろう。だから受験者の平均ではあるものの、都道府県の平均ではないのだ」


・「この違いをA、B、Cという架空の3県でそれぞれ70%、75%、80%という平均正答率だったという状況で考えてみよう。受験者数はA県が1万人、B県は2万人、C県で3万人とする。私の計算法では3県の平均は75%なのだが、全受験者の平均は76・7%になる」


・「全受験者の平均は人口の多い都道府県の値に引きずられるのだ。したがって、各都道府県の水準を全国と比較するに当たって直接の参考にはならない」


・「つまり、『下位県の成績底上げ』が起きたと言い切れるのかどうかは、疑わしいというのが私の考えだ。小学6年生の国語Aで、最下位の和歌山県と『全国(公立)』との差は2・9ポイントだが、私の計算法では3・6ポイントに拡大することになる」


・「上位、下位といった地域比較をするなら、各都道府県ごとに同数の子供を無作為に選んで全国平均を算出するのが望ましい。発表された資料の数値がどのように算出されたのかも、よく考えて報道すべきだろう」・・・


◇【プロフィル】正高信男(まさたか・のぶお) 昭和29年、大阪市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。専門はヒトを含めた霊長類のコミュニケーションの研究。

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