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推敲を重ねています:【がん連戦と山頭火】

2016年09月26日
(推敲を重ねています:【がん連戦と山頭火】)

・ブログを書く合間合間に、私の初版本:【生還へのフォアボール】の姉妹編となる【がん連戦と山頭火】の推敲を重ねています。〔かるかやへかるかやのゆれている〕の項を以下。


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【2・がん患者同士の絆・2015年5月02日(土)】

[かるかやへかるかやのゆれている]


・がん以外の大病は患ったことがないのでがんに特定させて戴くが、がん患者同士は、それこそ「同志」と書いてもいい強く固い連帯感で結ばれる。命懸けの大病なので、互いを気遣い合い、互いを励まし合う気持ちが、自然に湧き上がるのだろう。山頭火が詠んでいる

[かるかやへかるかやのゆれている]

の思いが、素直に分かるような気がする。2000年10月24日の、〔1がん1バトル目〕入院の折の気持ちを、【生還へのフォアボール】41Pから、少し抜き書きさせて戴こう。


・「中小企業経営とは悲しいもので、経営トップのがんセンター入院は、銀行筋・顧客・仕入先・競合会社などだけではなく、大多数の社員にも絶対秘密にしなければならない。私は情報が洩れるのを怖れて会社には検査入院とし、「予定は2週間、ただしこの際検査しながら肥満ダイエットもするから、あるいは1ヶ月になるかも・・・」とした。ただ畏友である加藤登志雄センパイ(故人)と、【Mクリニック】の紹介者である高校剣友・南義治君(故人)だけには事実を告げた」


・「センパイは、『自分の長い『肺がん闘病』の見舞いのために、お前の入院が遅れてしまったのではないか?』と盛んに自分を責めようとしていたが、『いや、それは逆で、センパイの闘志溢れるがん闘病が、私にがん病棟へ入る決心をさせてくれました」とキッパリ反論説明した。センパイの退院が2000年9月7日、私の入院が翌月の10月24日だったから、センパイがそう勘繰るのは無理もなかった。それほど計ったようなタイミングの私の入院であった」


・センパイの見舞いは、本当に毎日続いた。遠い家から電車とバスを乗り継いで来る家内の扶美子は、だからいつでも私の病室で、幾度もセンパイと対面することとなった。


・「女房の私でも、おとうさんと加藤さんの間には入れない」と扶美子に言わしめるほど、「先輩で親友で畏友で、がん患者同志」となった私とセンパイの絆は、日を追って固く結ばれて行くように実感していた。


・2008年1月末からの、肝臓(転移)がん再発の5日間の検査入院から、私は仰々しい個室を改めて、一般病棟(4人部屋)を選択することにした。一番の理由は金が尽きたことだったが、個室の「はて?この部屋で何人の先達が旅立たれたのだろうか?」と妄想する、あの孤独感は「もう結構!」の思いも有った。


・4人部屋は、鼾(いびき)だの夜中の頻繁なトイレだの、我慢しなければならないことも多いが、必ず1人は人懐こく話しかけて来る患者が居て、それはそれで気が紛れるものだ。[かるかやへかるかやのゆれている]、その通りだと素直に思える。


・〔かるかや〕は、それ自体は弱弱しいが、風が背を押して〔かるかやの集団〕に寄り添わせている。フワフワと白い、〔かるかや〕の花と風の「舞い」を、山頭火は鮮やかに詠んでいる。


・しかし〔かるかや〕は、そのままでは終わらない草木なのである。幾百、幾千の束となって、日本古来の〔萱葺き屋根〕を創ることになる。一棟が200万円にもなる「高級な草木」なのである。「がん」だ「白血病だ」と、個々は儚い〔かるかや〕のようだが、人の価値・人の力・人の発信力を見くびってはいけない。


・私は人懐こく話しかけてくださる相部屋の方に、こんな突飛のないことを話したりすると、毎回相手の目がキラキラと輝くのを知っている。孤独ながん患者には、「励ましの言葉」より、「戦友が1人増えたのだ!」という、連帯の言葉の方が大切なのを知っているのだ。


・今回も未だ60そこそこの、綺麗な奥様の「三重県S市」から入院した好漢に出会えた。心の持ちよう、置き所はよく話しておいたので、退院は私の方が早かったが、頑張って手術し、晴れの退院の日を迎えてくださったものと確信している。


・4年前に、奇跡的に40年ぶりの再会を果たした広島在住の境出先輩とも、先輩が白血病と闘われ寛解期を勝ち取られたことを知り、一気に「がん同志」になれた。私が28,9歳と大阪に赴任していた折り、「軽口」と「後輩の仇名付け」を競い合った心が置けない友人であったが、今では絆を強め「死ぬるまでの大親友」となった。死病=がんの持つ魔力である。


・ついでだが今、境出先輩をテッペンに、京都の稲見先輩、大阪府岬町深日(ふけ)の門陣先輩と私とで、年3,4回会う『G4(爺フォー)』という会を創っているが、底抜けに明るく楽しい。青春を燃やす場を呉れ、日本から消えた「新卒入社」の世界企業に感謝である。


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