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今日は畏友:岩佐三朗氏の4回目の祥月命日

2016年06月15日
(今日は畏友:岩佐三朗氏の4回目の祥月命日)

・「秋の夕陽の、釣瓶落とし」のような忙(せわ)しない老残の日々に、それでも日常は在って、ただバタバタと毎日が過ぎて行ってしまう。


・〔ご隠居さん〕、貴兄は旅立つ前に洗礼を受け、洋風の「寝そべり型」の墓に眠っているんだよね。お孫さんらにピクニック気分で墓参して欲しいという貴兄の遺志、弟子の多田眞行君から聴いている。貴兄の上にはうららうららともう4年の星霜が巡ったのだが、貴兄が「此岸(しがん)=我らの胸の中」に残していった想い出は、未だに色褪せず鮮明だよ。


・貴兄の忘れ形見は「市会議員」さんになってしまうし、貴兄の愛したカミさんは「がんバトル」から生還する騒ぎも有ったし、とかく浮世は千変万化だよ。


・昨年投稿した私のブログ、折角貴兄が「キリスト教徒」らしく天使に誘(いざわな)われて昇天されたイメージが私には湧かないものだから、1.白装束に、2.金剛杖で、3.無常の風が吹き渡る「ながいながい橋」を、4.力強く独りで渡って行く後姿をイメージさせて貰っている。でも貴兄の背中に私の声が届き、貴兄の右手の杖が上がる描写は、私も好きなくだりだ。だから本の原稿は、このままで行かせて貰う。


・今年もまた、昨年書いた原稿で〔ご隠居さん〕を偲ばせて貰うよ。では破線以下に。


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【13:畏友・岩佐三朗氏の3回目の祥月命日に・2015年6月15日(月)】

[ふたたびはわたらない橋のながいながい風](山頭火)


・山頭火は長い長い橋を渡り切って、ようやくこちらの岸へ辿り着いたのだろう。川風が強かったのだが、「もうここへ来る用も無い。この橋も渡ることもない」と、今渡り切った橋を感慨深く振り返っているのかも知れない。


・ただ私は三朗氏を長い橋中から向こう側に歩いていくイメージで捉えたいのだ。無常の川風が強く、三朗氏の旅立ちの白装束もバタバタと風に煽られている。私の、彼の背中に向けての「おぉいご隠居さん、元気で行くんだぞぉ!」の声も掻き消されそうだが、振り向かないが金剛杖を持った右手が上がった。届いたんだ!


・彼は現役時代、東証一部上場企業数社の経営コンサルタントを務め著作も多いが、奥様らが彼の未完の遺作を完成させた【仕事師】が、一番彼の人柄を際出させている。特に「今際(いまわ)の言葉」がいい。


・今際(いまわ)の言葉は、万感迫って「その人柄」が顕れていて良い。私が好きな言葉は沢山有るが、越路吹雪の「ツネミさんにコーヒーを」も好きだ。良きパートナーだった旦那・内藤法美(ないとう つねみ)氏への気遣いが溢れていて、ジンとする。


・信長公の本能寺に於ける「是非もなし」(「是非に及ばず」説も有り)も良い。明智の謀反と知り、光秀の用意周到さを知っているだけに「どうしょうもないな」と呟いたと言う学者も居るが、一代の英傑が愚痴る筈もない。瞬間的に「よし、ならば戦闘態勢に入れ!」と少ない手勢に檄を飛ばしたに違いない。


・しかし、今際の言葉で圧倒的なのは、この岩佐三朗氏の「はい、さようなら」なのではないか。自分の人生の集大成とも言える遺作の完成を待たずして逝ってしまった彼だが、「はい、さようなら」は長い闘病(がんバトル)に寄り添って来た奥様が、たまたまベッドサイドから離れた時だったらしい。


・遺作に詳述は無いが、奥様は見舞いに訪れた息子さんに、何か飲み物でも買いに出られた時だったのか?当然狼狽されただろう奥様は、「他に何か、言いませんでしたか?」とドクターに尋ねる。しかしドクターは、「いえ、『はい、さようなら』とだけ」と答えている。


・私はこれまで、これほど簡潔に、これほど想いの篭った「今際の言葉」を聞いたことがない。「はい」には身内やドクターらへの感謝が溢れており、「さようなら」には自分の人生をやり切った満足感と、長の旅路へ出立する決意さえ感じられる。


・短気だった彼だが、奥様には滅法優しかったようだ。〔ご隠居さん〕の仇名通り若い時から老成したイメージがあったが、「『破顔一笑』とは彼のために有る言葉か?」と思えるほど、笑顔のチャーミングな三朗氏だった。(ブログのため、以下省略)


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