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今、こんな本を書いています-2

2016年02月08日
(今、こんな本を書いています-2)

【3・73歳の誕生日に・2015年5月07日(木)】

[うしろすがたのしぐれてゆくか]


 歳を重ね、しかも大阪風来坊の独り身にとって、5月のGWなんか単に変わらない日常だったに過ぎない。ただ無念にも星霜は容赦なく巡り、今日7日は私の73歳の誕生日であった。


 今日は13日に決まっている『愛知県がんセンター』(中央病院)への、新大阪⇔名古屋の新幹線・早得切符を購入するため阪急電車に乗る所用が有ったので、1時間に1本しか無い公団から最寄阪急駅までのバス(ここはホント、大阪市内か?)に乗って、2010年に痛めた膝を庇って、アメリカ製の片手松葉杖(私は「悪魔の松葉杖」と命名。身長2mまで対応。私は凝り性なので、色違いを3本持っている)で外出した。


 切符を買い終えた帰路、最寄りの阪急駅でバスを逃し、TAXIを待ちながらフと振り返ったのがいけなかった! 商店街のガラスに映った、片手松葉杖を右脇に抱え込んだ私の後姿が、思いっきり「しぐれていた」のである。


 2003年に逝ってしまわれたが、私が新卒入社したO社の菅野敬一先輩(1期生。私は5期生)が、私のことを万年青年!と讃え続けて下さったのだが、自分も結構イメージしていた、元剣道部主将としての凛とした背中はどこかへ吹っ飛び、ガラスに映っていたのは、単に大男の老人の背中だった。


 [うしろすがたのしぐれてゆくか]・・・山頭火句集の中でも最上位に好きな句であるが、私の背中は正にそれだったのだ。


 『男の背中』。演歌では〔増位山太志郎〕の、ズバリその題名の歌が有名だ。ネットでも若い衆が集まって『男の背中会』なども有るそうだが、そんなもん、一朝一夕に男の背中は出来上がるものではない。哀愁が漂わなければ男の背中は完成しないからだ。


 ムキになって解説すれば、流行だった肩幅の広いアルマーニのスーツばりばりで、小脇には品の良いオファマンのセカンドバッグ、モレスキーのペッカリーシューズを光らせてブイブイ言わせていた頃の男に、決して男の背中はない。


 思いっきり堕ちて堕ちて金目のものは全部売り払い、売るに売れなかった流行おくれのアルマーニを痩せた肩に羽織って、昭和の匂いが残る居酒屋の片隅で独り呑んでいる・・・それでもう、何となく男の背中の完成かなぁ。(ちょっと、私が敬愛する作家=浅田次郎調で)


 今日は私自身の男の背中を直視してしまったと同時に、2008年の3月・5月に、独りでというか、「山頭火句集」と、いや「種田山頭火その人」と共に、3次・4次、その強烈だった後遺症と闘ったこと。そして7年経っての今回の5次バトルの戦場も生々しく思い出されて、折角止まってくれたTAXIに行き先も告げられず、暫し胸が涙で一杯だったものだった。


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