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今年も「友2人の命日」が来てしまった

2014年12月05日
(今年も「友2人の命日」が来てしまった)


・私にとって「同じ日に逝きし友2人」とは、1.大学も新卒入社も1期年先輩(年齢は2つ上)ながらウマが合い、大柄で押しの強い私が「兄貴分」となって30年間お付き合いした〔村手襄〕さんと、2.体育会系さながらに礼儀正しく、付かず離れず私と縁の合った新卒入社会社の5年後輩・〔迎 明〕クンの2人である。


・襄さんは色白・小柄で、品のよい紳士だった。いくつになっても冬はダッフルコートがよく似合い、夏は白い短パン姿がまるで少年のようだった。鳥取を旅した時、砂丘に向かう小さなロープウェイを私が先に降り、係りのオッサンに切符を渡して立っていると、3台目あとに襄さんが降りた。するとそのオッサン、襄さんに「子供券は?子供券は?」と詰め寄る。私も短パンだったので、彼が子供に見えたのだろう。


・以降その鳥取砂丘での「子供券は?子供券は?」事件は、襄さんの「持ちネタ」になり、あちこちの酒席でバカウケしていたものだ。「いやぁ友さん、今夜も愉快だねぇ! なに、大丈夫だよ! 俺は絶対百まで生きるから、友さんも沼さんも安さんも、俺がみんな手厚く華やかに送ってあげるよ。さ、どうだ、もう一杯呑もう!」・・・と豪語しながら、55歳(私は53歳)で言ってしまった彼。心臓発作だった。


・狂おしいほど懐かしい襄さんの声を探して、もう決して会うこともない盛り場を、私はコートの衿を立ててどれだけさまよったか分らない。盛り場の向こうの辻を、フッと横切って行った村手さんに似た影を、空しく何度追っかけたことだろうか・・・


・逝った人は「彼岸」に渡ると言われるが、一方で「此岸(しがん)」にも色濃く影を残すとも言われる。「此岸」とは、人々の「心の中」「思い出の中」の世界なのだろう。そういう意味では、〔村手襄〕さんは1995年12月5日から19年間、何も変わらず元気である。私の訓練も有るだろう、夢路の中の彼は「声」まで出している。ただ「大笑いして覚めた」朝の部屋で、キョロキョロと彼の姿を探してしまう私が哀れだ。「ま、いいか。今夜も夢に出ておいでな」・・・


・もう1人の〔迎 明〕クンは、少林寺拳法で鍛え上げた甲冑姿のような、見事な筋肉をまとった後輩だった。大阪万博の翌年、大阪で会った。余りの頑健そうな体躯に、口の悪い私は即刻『人足』という仇名を付けた。当然仇名はアッと言う間に広がったが、総務の境さん(今は『広島の先輩』)が「いくら何でも『人足』は可哀想だ。『ランバージャック』にしろ」と一瞬彼を喜ばせた。「辞書引いたら『山人足』、オンナジじゃないですかぁ!」と迎クン、夕方には境さんに詰め寄っていたが・・・


・「何とか還暦までは!」と必死の思いの彼は、2007年を私とメールしつつ、その思いを達成して腎臓がんの転移で60歳の華を散らせた。彼も律儀に私の夢路の友をしてくれている。体育会系の「自分は、自分は」の声まで、最近はよく聞こえる。私が友垣らに送ったメールを以下。


△【2007年12月6日・皆さんへ】


・「皆さん、昨12月5日午後2時40分頃、迎が逝った。私が静岡駅南で鈴木君と午後3時過ぎに落ち合う25分前、新幹線の中の私の携帯へ、末娘さんから逝去の知らせが有った。私がもうじき静岡駅に着くと言ったら、驚いていた。鈴木君の気配りで、白仕立ての花束を揃えて駆けつけた病室には未だ誰も来ておらず、悲嘆に暮れる奥さんと末娘さんだけの病室に、迎は未だ『打ち覆い』も顔にかけられず、生きているかのように堂々と眠っていた。


・未だ温かみの残る迎は、実に良い旅立ちの顔をしていた。「こんなにハンサムな人だったんですね」と、奥さんも泣き笑いしていた。迎の枕元から福岡の清見君に電話して、鈴木君が迎になりすまして騙した。看病疲れの末娘さんが転げ回るように泣き笑いしていた。迎の魂は未だ病室の天井隅あたりに居た筈だから、私と鈴木君で約2時間、遺族を思いっ切り和ませた後、「もう泣かないで拍手で送り出してやってください」と頼んで、すまし顔の迎にサヨナラを言って帰って来た。


・鈴木君の車で浜松まで走り、彼に精進落としの酒をゴチになって私は大阪へ帰った。この間に同様の手口で長田君を騙した。迎は苦しい顔を見せてはいかんと気を使ったのだろう、私が到着するほんの少し前に逝ってしまった。迎とはそういう奴だった。鈴木君を筆頭に、皆さんの迎に対する熱い友情に対し心から感謝申し上げる、有難う。合掌。(織伊)」・・・


・【織伊友作の時事巷談】と【織伊友作のがん患者への応援歌】に同時掲載。

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