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がんが消せる新化合物発見!:中村祐輔教授

2014年10月23日
(がんが消せる新化合物発見!:中村祐輔教授)

http://news.livedoor.com/topics/detail/9387908/


・広島在住の急性白血病寛解の先輩が、今度は前立腺がんである。しかし元気に明るく、電話でよく私に言って下さる。「お前の書いた本に出て来る婦長(今の看護師長)が、お前を励ました言葉通りだなぁ。粘って見せるよ」・・・拙著:【生還へのフォアボール】95P~96P。当時絶望視されていた末期大腸がんの肝臓への7個だったか12個だったかの転移を、畏友だった〔紋太センパイ〕とその後〔家族〕に告げる場面である。以下少し長いがご紹介しよう。

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・午後三時、紋太センパイくる。センパイとの何でもない会話の中に、懸命に糸口を探って呼吸を整えてから、肝臓への転移を告げる。センパイ、顔からスッと血の気を退かせ、沈黙したまま膝の力が抜けたかのように、ヘナヘナとソファに座り込んでしまう。


・そこへタイミングを計ったように水尾婦長が部屋にくる。婦長のシンボルであるキリリと二本の黒線の入ったナースキャップを付け、糊の利いた白衣に紺のカーディガンがよく似合う婦長は、私のベッドの金具に背を預けて立ったまま、ソファに座っている我々二人に彼女の長いナース生活の中で見てきた『肝がんと闘う患者の話』を始める。それは実に一時間以上も続いた。(中略)


・「医学の発達は、看護の仕事にたずさわる私達から見ても目を見張るものがあります。頑張って半年生き延びれば、ガラッと場面が変わって進化したお薬や技術が出て来ます。とにかく先生を信じて頑張ることです。粘ることです」・・水尾婦長の話は、明るく熱っぽく分かりやすく、延々と続いたのだった。(中略)


・六時、いつもの洗濯に芙美子・蓉子(妻と娘)くる。何度も躊躇(ためら)いながら、転移の話を切り出す。二人とも青ざめて暫く固まっている。凍りついた部屋の空気が辛い。


・芙美子も蓉子も涙目ながら、「おとうさんならきっと大丈夫!」と言ってくれる。悲しいが二人とも深刻な現実を受け容れてくれたようだ。九時三十分に裕之(息子)もくる。可哀相だが手短に転移のことを話し、「事態は深刻だが、チチは不死身だから心配するな!」と、倅に何の根拠も無い気休めを言う。九時四十五分に三人を帰す。


・『夜間出入り口』まで送って出て、バス停に向ってヒラヒラと歩いて行く私の家族の小さな後姿に、『勘弁しろよ』と心から詫びる。頬を涙が伝う。


・しかし何と言っても今日は、紋太センパイと一緒に聴いた水尾婦長の話が圧巻だった。或いは平山ドクターの指示だったのか? 又は看護婦長としての独自の使命感だったのか? 私のベッドの金具に背を預けて立つ婦長に、私は間違いなく「神」を見ていたような気がする。


・婦長の話に、私も絶望に打ちひしがれていた胸の中に一転、闘う気力が湧いて来たのを感じる。未だファイティングポーズにはなってないが、両手の拳を握り締めてみる。きつい婦長と思っていたが、ちょっとオシャベリな可愛い賢い女性だった。絶望の暗夜行路を行くような今の私にとって、今日の婦長の話がどれだけ有難かったことか!


・しかし私は、今夜も眠れそうにない。ステージⅡかⅢか? 五年生存率は60%や70%は有るだろうと極楽蜻蛉を決め込んでいたのに、「これはステージⅣの23%どころか、肝臓への多数個転移だから、五年生存率は殆どコンマ以下%か、ゼロ%なんだろうなぁ?・・・


・ん? 私はやっぱり死ぬのか? いや、まてまて、多分死なないな! 水尾婦長も半年粘って生き延びれば、劇的に場面が変わると言っていたし。ここは粘りに粘って悪あがきをしてみるか?」・・・男五十八歳の心の葛藤が、病室の闇の中でエンドレスに続いて行った。

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・さぁ、「頑張って半年生き延びれば、ガラッと場面が変わって進化したお薬や技術が出て来ます。とにかく先生を信じて頑張ることです。粘ることです」と、14年前に水尾婦長が私を励ましてくれた通りのことが起こり始めている。


・結果、25回に及ぶ「肝動注手法による5FU投与」で、絶体絶命の私の命を救って下さった〔荒井保明〕ドクターは、今全国407病院に広がった『がん診療連携拠点病院』の総本山である『国立がん研究センター中央病院長』になっておられるが、今回の画期的発表をした米シカゴ大の〔中村祐輔教授〕も、国立がん研究センター研究所出身で、確か荒井院長と同年である。


・さぁ、「がんが消える!」というワクワクする話を、ライブドアニュースから読売新聞の記事で以下。(中村教授の写真は、グーグル画像から拝借)

Photo


・「【がん狙い撃ち新物質、シカゴ大・中村教授が発見】読売新聞 2014年10月23日 3時7分」
 

・「【ワシントン=中島達雄】がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物を見つけたと、米シカゴ大の中村祐輔教授の研究チームが22日、米医学誌『サイエンス・トランスレーショナル・メディシン』に発表した」


・「中村教授によると、この化合物を使ってマウスで実験したところ、肺がんが完全に消えたという」


・「研究チームは、がん細胞の増殖で重要な役割をする『TOPK』というたんぱく質に注目。30万種類の化合物の中から、TOPKの働きを妨げる化合物を探し出した」


・「この化合物を、肺がんのマウス6匹に週2回ずつ3週間、注射した。すると、5匹のがん細胞は、最初の注射から25~29日後に完全に死滅した。TOPKの働きが妨げられ、がんの細胞分裂が止まったとみられる」


・「化合物をそのまま投与すると白血球が減るなどの副作用があったが、化合物を脂質の膜で包む改良を加えると、副作用は小さくなったという」・・・


・【織伊友作の時事巷談】と【織伊友作のがん患者への応援歌】に同時掲載。

Photo_3

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