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W杯、無意味な3位決定戦

2014年07月13日
(W杯、無意味な3位決定戦)

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http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140713-00821246-number-socc

・私はサッカーに限らず、「団体戦の3位決定戦」は、多分に興行的(テレビ放映権が、その最たるものだろ?)な理由によるものだと思っている。個人戦なら「銅メダル」に意味が有る。しっかしま団体戦は、「準決勝で敗れた2チーム共に銅メダル」で良いと思っている。

・オランダの監督は、自チームが敗れた場合を想定し、「無意味!」「恥の上塗り!」的発言をしていたが、今ブラジルが痛く深く、その思いを味わっているだろう。日本時間14日午前4時、いよいよW杯決勝戦ドイツVs.アルゼンチンが始まる。その興奮に比べたら、やっぱ「3位決定戦」は無意味だと余計思われるのだ。

・YAHOOニュースから、Number Web の記事を以下。

・「【戦意なきブラジルがオランダに0-3。『無意味な3決』で再びえぐられた傷」Number Web 7月13日(日)16時31分配信」(写真は、3位決定戦ではベンチ入りをすることでチームを鼓舞したネイマール。ドイツ戦では「こんなクソみたいな試合なんか見たくない。ポーカーでもしようぜ」と言い放ったが……。 photograph by Getty Images)
 

・「『決勝戦のつもりで戦うことを約束する』しかし、歴史的大敗をピッチの外から見守るしかなかったキャプテン、チアゴ・シウバの国民に対する約束はついに果たされることなく、王国ブラジルはまたしても完敗を喫してW杯を終えた」

・「ドイツ戦での歴史的大敗のショックは、中3日の休養を費やしても、プライドを懸けると誓って臨んでも、痛々しいエースがベンチに入っても癒えることはなかった。この試合を『無意味な試合』と位置づけたのはオランダの指揮官ルイス・ファンハールだったが、結果的に『意味』を手にしたのはオランダのほうで、ブラジルは何一つ手にすることができなかったと言っていい。むしろ失望と落胆を上塗りする90分間は、ブラジルにとってあまりにも痛烈な悲劇だった」

・「国歌斉唱の声量はいつもよりも圧倒的に小さく、ところどころからブーイングが聴こえてくる中で歌う異様な光景に涙するサポーターの姿もあった。選手たちの表情も、いつもとは違う。一体感を感じて士気を高めるための国歌斉唱は、皮肉にも、この試合に臨むブラジル人の複雑な思いを表現し、選手たちそれぞれの迷いを助長してしまったのかもしれない」

・「ブラジルはスタメンを入れ替え、オランダはいつも通り。国歌斉唱で見られたブラジルの迷いは、やはりピッチにも表れた。ブラジルは、ドイツとの準決勝からスタメンを6人入れ替えた。最終ラインには出場停止明けのチアゴ・シウバが戻り、左サイドバックにはマルセロに代わってマクスウェルが位置」

・「ボランチにはパウリーニョが入り、2列目にはラミレス、オスカル、ウィリアンの“チェルシートリオ”が名を連ねる。この日の1トップは、批判の矢面に立たされていたフレッジに代わってジョーが入った」

・「一方、この試合の不要論を説いたオランダの指揮官ファンハールは、中2日というハードスケジュールにもかかわらず、アルゼンチン戦とほぼ同様のスタメンを送り込んだ。ボランチの位置には、MFナイジェル・デヨングに代えてヨルディ・クラシー。さらに直前のウォームアップで負傷したウェスレイ・スナイデルに代えて、ジョナサン・デグズマンが急遽ピッチに立った」

・「しかし試合は、スタジアムに詰めかけたサポーターの悲鳴とブーイングを伴って、キックオフ直後に壊れる。『わずか前半3分で挫かれたブラジルの覇気』・・・開始直後、ブラジルの“緩すぎる中盤”をオランダの縦パスがいともたやすく通り、これに反応したアリエン・ロッベンが独走」

・「チアゴ・シウバが肩に手を掛けたのはロッベンがペナルティーエリアに侵入する直前のことだったが、レフェリーはPKの判定を下す。ブラジルのキャプテンにはイエローカードが提示され、PKはオランダのキャプテン、ロビン・ファンペルシが落ち着いて決めた」

・「さらに17分、ロッベンからのパスを受けたデグズマンがクロスを上げると、ゴール前でダビド・ルイスがクリア。しかしペナルティーエリア内に落ちたボールはオランダのDFダレイ・ブリントの足下にこぼれ、これをゴールに蹴り込んでリードを広げる。あまりにも早過ぎる2つの失点に、ブラジルが壊れた」

・「2点リードしたオランダも、やる気がまったく無くなる。戦意を喪失したブラジルのサッカーは、本来のそれとはかけ離れたものだった。中盤でのプレスは全く機能せず、最終ラインと前線の間にぽっかりと空いた穴を突かれて守勢に回る。2点のリードを奪ったオランダの“本気度”もすっかり薄れ、覇気も見せ場もない時間がしばらく続いた」

・「ブラジルで一人気を吐いたのは、MFオスカル。しかしどれだけ攻撃に変化を加えても、それをフィニッシュに結びつけるだけの連動性も強引さもなかった。前半終了の笛と同時に、スタジアムには観客の大ブーイングが鳴り響いた」

・「ブラジルは後半、ルイス・グスタボに代えてフェルナンジーニョを投入。57分に投入されたエルナネス、73分に投入されたフッキは、激しいコンタクトで“気持ち”を見せた。しかしゴールは遠く、可能性を見いだせないあまりにも凡庸な試合に、呆れた観客が席を立つ姿も見え始める。時間の経過とともにブーイングは大きくなったが、それでも、ブラジルの足は最後まで動かなかった」

・「迎えた後半ロスタイムには、この悲劇を締めくくる、さらなる悲劇が起きる。『勝利を確信したファンハールはGKまでも交代』・・・中盤であっさりとボールを奪われると、オランダにサイドを崩され、ゴール前でフリーのジョルジニオ・ワイナルドゥムに合わされて再び失点。スタンドのどこかで大きな爆発音が轟き、ブーイングは一層強く鳴り響いた」

・「このゴールで勝利を確信したオランダの指揮官は、今大会唯一出場機会のなかったGKミシェル・フォルムを投入。容赦のないダメ押しの一手によって、ブラジルのプライドはズタズタに切り裂かれた。試合直後、孤軍奮闘したオスカルが目に涙を浮かべながらインタビューに答える。『言葉にならないほど失望している。チャンスも作ったが、ゴールを奪うことができなかった。説明ができない。言葉にならない』」

・「続いて、試合が壊れるきっかけを作ってしまったチアゴ・シウバがマイクに向かう。『失望している。W杯で優勝する瞬間を夢見ていた。国民に謝りたい。最後はブーイングだったけど、サポーターにも気持ちがあるから仕方がない』」

・「『これはオランダの試合ではない』(ロッベン)オランダはロッベン。試合に勝ったことによる爽快感はあるが、張りのある声とは裏腹に、複雑な表情を浮かべた。『気持ち良く勝つことができたが、失望もある。決勝にあれほど近づいていたことを考えれば、良かったとは言えない。今日は普段とは全く異なる試合。これはオランダの試合ではない。ただ、このチームを誇りに思っている。すべてを出し切ったよ。3位という結果は、オランダ国民全員で勝ち取ったものだと思う』」

・「ロッベンの言うとおり、オランダにも“らしさ”はなかった。ブラジルが立ち上がりの2失点で戦意を喪失してしまったのだから、それと対峙するオランダが“らしさ”を出しきれなくても無理はない。それでも、ダメ押しの3点目を記録したワイナルドゥムを始め、今大会で若いタレントが急成長を遂げたことは大きい。結果論だが、この大会を勝利で終え、3位という結果を勝ち取ったことの意味は後からじわじわと湧いてくるだろう。勝ちさえすれば、3位決定戦は決して無駄ではない」

・「一方、ブラジルにとっては悲劇の延長でしかなかった。ブラジルはこの悪夢をエネルギーに変換できるか?とはいえ王国のサポーターが、彼らに同情して非難の勢いを落とすことはない。時代遅れのサッカーだ。過去100年で最悪の敗北だ。地獄に堕ちろ――。開幕直後は誰もがブラジルの強さを確信し、文字どおり国全体が一丸となってサポートに徹した。国歌斉唱に象徴されるその姿は、ブラジルの王国たる所以を感じさせるものだった」

・「しかしその一体感は、準決勝の90分間でもろくも崩壊した。一夜にして喪失した自信をたった3日のインターバルで取り戻すことはできず、王国は王国らしからぬ脆弱な姿を露呈して再び敗れ去った。あの国歌斉唱にブーイングが混じることを、誰が想像しただろうか」

・「しかし、それが王国ブラジルの王国たる所以である。一夜にして白が黒に変わる現実と向き合いながら、彼らは王国の歴史を作ってきたのだろう。苦々しい記憶をエネルギーに変換できる自浄能力こそが、彼らにしかない強さである」

・「とはいえ、『マラカナンの悲劇』をも上回る『過去100年で最悪の敗北』のショックは、あまりにも大きすぎる。『無意味な3位決定戦』によって深くえぐられた傷は、これまでと同様、やがて大きな力に変換されるのだろうか。チアゴ・シウバもオスカルも、その答えを口にすることはできなかった」・・・

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