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読む年代に読むべき本

2014年06月19日
(読む年代に読むべき本)

Syaoukan


http://news.ameba.jp/20140619-428/

・「ハウツーモノ」の執筆を識者は勧める。売れるからである。あの「問題」が項目別にあり、「答え」が述べられている書物である。そんなんは「本」とは言わない。私の知り合いにも「読書量」を常に誇る人が居るが、ナニ、全てが「ハウツーモノ」ばかりである。私からすれば、そんなものは何千、何万冊読んでも、一冊の「文豪の小説、いや、短編」にも適わない。

・この記事の著者=浅田由妃嬢は23歳だそうである。読むべき年代に、太宰治と出会えて幸せだと思う。15~18歳の思春期には、1.川端の【伊豆の踊り子】や、2.芥川の【蜜柑】【トロッコ】、3.武者小路の【友情】はもう、読まれていると思う。

・72歳になった私が、【伊豆の踊り子】を初めて読んで涙していては気色が悪い。「年代に読む本が有る!」と教えてくれた、高校剣友・故・星野和久クンに改めて感謝する。思えば15,16の青春から、どれだけの本を読んで来たことか!・・・で、私が今も何度も読み返し、インクの匂いが恋しくなって同じ本を毎年のように求めるのは『芥川龍之介』である。そういえばこの2月、高1の時に『禅智内供』と仇名を付けた、鼻の大きい名医が逝った!

・私が酒席で酔って、いい加減なことを言って来たことが、後輩諸氏には「役に立っている」こともあるらしい。「人は変わらねぇよ。変わったフリするだけだ。昔から『三つ子の魂百』と言うだろ?」「お坊ちゃんには勝てねぇよ。俺らと違って、一体いくらのゼニが注ぎ込まれて来たのやら。だから出自を訊き出し、お坊ちゃまだったら、先ずそれだけで尊敬することだな」・・・何万語も有る・・・

・で、太宰治に話は戻る。筆者は五所川原の『斜陽館』を見たのだろうか?太宰本人は、父・津島源右衛門(明治の大地主)のセンスをを軽蔑しているようだが、階下11室278坪、2階8室116坪の豪邸には圧倒される。太宰治は間違いなくここで育ったお坊ちゃまなのである。

・だから私ナンザには、「太宰の弱さ」などとは恐れ多くて言えない。1.お坊ちゃまで、2.品の良い文体を残してくれたものだ!という、敬愛の気持ちしか無い。女にモテたのは、別に世之介だって私だってドッコイドッコイだ。ただ「品の良いモテ方」の最後は、心中しか無かったのだろうなぁと思う。

・三島由紀夫だって、1970年に、花の45歳で自裁している。太宰治が50歳になるのを拒否し、1948年49歳目前で心中しているのは頷ける。二人とも美意識に包まれた「お坊ちゃま」だからだ。ついでに、私は幸せなことに「お坊ちゃま」ではなかったので、「90歳になって、草鞋を履こう」と思っている。

・さて前フリが長くなったが、AMEBAの新刊JP から以下。

・「【女心をくすぐる太宰治の魅力とは】新刊JP 2014年06月19日 18時00分提供」(写真は、斜陽館)

・「突然ですが、みなさんは太宰治、好きですか?私、新刊JPライターの浅田は、太宰治が大好きです。書き方のせいなのか、内容のせいなのか、太宰治の作品には独特な魅力がありますよね。太宰を読んでいると、不思議と胸がキュンキュンしてしまいます」

・「というわけで、今回はそんな太宰治の短編小説『人間失格』と『斜陽』を参考にしながら、太宰治の魅力とは何なのか、23歳の女性ライターが迫ってみたいと思います」

・「■守ってあげたくなるような『弱さ』・・・太宰の魅力といえば、やっぱり『弱さ』ではないでしょうか。かの有名な『人間失格』の冒頭。『恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。(「人間失格」より)」

・「この言葉にはじまり、あまりの繊細さ・弱さに驚いてしまいます。もちろん、どこからが本心で、どこからがポーズなのかは分からないのですが、それでも太宰の弱さには守ってあげたくなる何かが潜んでいます。まさに、母性本能をくすぐられるという感じです。また、『斜陽』の中に次のような文章があります」

・「生きている事。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。(「斜陽」より)・・・太宰にとって、おそらく生きていくということは、それだけで大変なことだったのでしょう。太宰は女性遍歴や自殺未遂といった破滅的な私生活で知られていますが、繊細な太宰にとって、それは避けようのないことだったのかもしれません」

・「■粘着力のある文章・・・太宰治の繊細な感性は、太宰独特ともいえる、粘着力のある文章によって綴られています。少し長いですが、『斜陽』から鬼気迫る文章を抜粋します」

・「私の胸の虹は、炎の橋です。胸が焼きこげるほどの思いなのです。麻薬中毒者が、麻薬が切れて薬を求める時の気持だって、これほどつらくはないでしょう。間違ってはいない、よこしまではないと思いながらも、ふっと、私、たいへんな、大馬鹿の事をしようとしているのではないかしら、と思って、ぞっとする事もあるんです。発狂しているのではないかしらと反省する、そんな気持も、たくさんあるんです。でも、私だって、冷静に計画している事もあるんです。本当に、こちらへいちどいらして下さい。いつ、いらして下さっても大丈夫。私はどこへも行かずに、いつもお待ちしています。私を信じて下さい。(「斜陽」より)」

・「これは、主人公の『私』(かず子)が、思慕している上原という男へ手紙を送る場面。狂気に近いほどの『会いたい』という気持ちが伝わってくる、名文ではないでしょうか。とても70年近く前に書かれた文章とは思えません」

・「いまだに人々の心をつかんでやまない、太宰治。そんな文豪・太宰治の誕生日であり、遺体が発見された命日でもある6月19日は、『桜桃忌』と呼ばれ、今でも太宰ファンにとって大事な日となっています。そんな日はみなさんも、太宰治に心をはせてみてください。(新刊JP編集部/浅田由妃)」・・・

・【織伊友作の時事巷談】と、【織伊友作のがん患者への応援歌】に同時掲載。

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