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マウス

2013年07月04日
(マウス)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130704/489285/

・確かに「マウス」の発明が無ければ、今日のパソコンの普及、ひいてはインターネットの驚異的普及も無かったろうなぁ?

・先般、私の広島の先輩も73歳からのパソコンデビューだったが、ノートパソコンのタッチパッドでは、「決定」に微妙なブレを起こし、電話指導に難儀した。マウスを買いに行って貰ったら、突然スムーズに行ったものだ。その「マウス」の偉大な発明家の訃報である。ITProのhttpから以下。

・「マウスの発明で知られる米国の発明家、Douglas Engelbart氏が現地時間2013年7月2日に逝去した。享年88歳。非営利研究機関の米SRI Internationalが7月3日に発表した。Engelbart氏は、パーソナルコンピューティングとインターネットの初期に大きく貢献した人物。SRI Internationalは『Engelbart氏のビジョンはコンピュータを使う上での重要な問題を解決し、コミュニケーションとコラボレーションを向上することだった』と述べている」

・「Engelbart氏は1957年にSRI International(当時の米スタンフォード研究所)に入所し、同機関内に設立したAugmentation Research Center(ARC)を1959年から1977年まで指揮した。1968年に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたコンピュータ会議で、マウス、ハイパーテキストリンク、リアルタイムのテキスト編集、マルチウインドウなどの発明を組み合わせたデモンストレーションを実施。これは『Mother of All Demos(すべてのデモの母)”と呼ばれている。またARCは1969年に、現在のインターネットの前進であるARPANETの2番目のノードとして接続された」

・「Engelbart氏の功績に対しては、優秀な発明を称える『レメルソンMIT賞』(1997年)、コンピュータサイエンスのノーベル賞と言われる『チューリング賞』(1997年)、米国にとって革新的かつ重要な技術開発への貢献を評価する『米国家技術賞』(2000年)などが贈られている」

・「同氏が息を引き取ったのはカリフォルニア州アザートンの自宅で、妻のKaren O'Leary Engelbartさんによれば腎臓病が原因だという」・・・

・偉大な「マウスの父」への感謝を込めて、40歳だったサラリーマン時代の私が、そのマウスで悪戯をして大大成功した話を以下に。

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・1983年の年初だったか、アップルコンピュータの日本総販売権を持っていた、光学系メーカー販社に勤務していた私が外出から帰ってみると、私の課長席に見慣れない小さなコンピュータが乗っている。「あ、済みません課長!私の机が散らかっていて、きれいな課長席に置かせて戴きました。スグどけますから」と、今は亡き好人物の課代が言う。

・「何だこれ?」と聞くと課代、鼻をヒクつかせながら「Macintoshですよ!アップルの。出来立てのホヤホヤ、本邦初公開で~す!」「へぇ小っちゃいんだ!どれどれ」と触ろうとしても取り付く島も無い。小さな画面には「?」マークが点滅しているだけ。「ソフト入ってませんから」と課代は後ろ頭で忙しそう。「この亀みたいなのは何だ?」って聞くと「マウスですマウス!」と言ってバタバタと出てってしまった。

・そのマウスなるものを手にとって裏返してボールを触っていると、新入社員でインストラクトレスの可愛い〈ポチャ君〉が外から帰って来た。紺ブレの胸元の派手なスカーフが、色白ポッチャリの童顔によく似合う。私は咄嗟に右手のマウスで首から左肩、左腕を摩り始めた。果たして好奇心旺盛な〈ポチャ君〉が近付いて来て「課長、それ何ですかぁ?」

・「うん、アメリカじゃこれで、オペレータの入力疲れや目の疲れをほぐすらしいぜ」「わー凄い!やっぱり進んでますねアメリカは!」「座ってアッチ向けよ、やってやる」〈ポチャ君〉神妙に椅子に座ってクルリと向こうを向く。左右首筋とうなじ、右肩から右腕、次いで左肩から左腕にマウスを入念に滑らせる。「どうだ?少しは効いたかい?」「ハイ、お陰様で何だか大分楽になりましたぁ!」・・・大成功!

・そのうち社員も役職もドンドン帰って来る様子で、私も“一網打尽”が可能な作戦に変更。左手の人差し指でキーボードの「X」を押さえ、右手でマウスをハンドマイク状に口に持って行き「エックス!」と叫んで小首を傾げる。今度は「R」を押さえ「アール!」と叫んで小首を傾げる。画面には「?」マークが常時点滅している。隣席の黒木課長が帰って来て「友ちゃん、何してるんだ?」と興味津々。

・「アメリカから来たばっかりのコンピュータなんだけど、このマイク(マウス)で〈発音テスト〉が出来るんですよ。俺、発音悪いなぁ、コンピュータが認識出来ずに〈ハテナマーク〉ばっかりだぁ」

・「何だ貸してみろ」と黒ちゃん闘志満々。「Z」を押した私の指を確認すると、しっかと握ったマウスの裏玉に向かって「ズィー!」と絶叫。しかし結果は「?」。今度は「Q」を押すと「キュ~~~!」と死にそうに絶叫。しかしやっぱり「?」。その内に私の机の周りは黒山の人だかり。

・「おいトシオ、お前アメリカ帰りだからやって見ろ!」「山本さぁん!あんた声がきれいだからやって見ろ!」・・・とうとう支店唯一の古参部長までが参加して【一大英語発音テスト大会】となってしまった。・・・大大成功!

・「戯の品格」の要諦は“決して臆さず、決して笑わないこと”である。そして他が私に「戯」の仕掛け(仕返し)を諦めざるを得ないほど、次から次へ呆れ返られるほどの妙手を繰り出し、超然としていることだ。【一大英語発音テスト大会】の場合は引っ込みが付かなくなり早々に退社したが、頃を見計らって外から課代に連絡し、この【一大いたずら大会】の“ソフトランディング”に協力するよう要請したものだ。

・今から思えば信じられないような話だが、今からたった23年前の東証一部上場企業にはパソコンなどは全く無く、本社支社間のオンラインターミナルとオフコン、ワープロと無数の電卓群の長閑な時代だった。ハイテクには無知な善良な人々の上を、時間が悠々と流れていたような気がする。

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