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滅法面白い!:【「黄金のバンタム」を破った男】

2013年05月05日
(滅法面白い!:【「黄金のバンタム」を破った男】)

・文庫本は枕辺で読むものと決めていて、分野はランダムである。常時5冊は枕辺に置いているが、今あるのは、1.【蜘蛛の糸・杜子春】:芥川龍之介(繰り返し、『蜜柑』と『トロッコ』を読むため)、2.【事変】:池宮彰一郎、3.【異形の大国 中国】:櫻井よしこ、4.【幕末史】:半藤一利の4冊である。

・今朝5時30分までかかって、【「黄金のバンタム」を破った男】:百田尚樹を読み終えた。これは日本の1960年代を駆け抜けたボクシングの国民的ヒーロー:〔ファイティング原田〕の歴戦記であり、敗戦の焼け跡から立ち上がり高度成長期を掴んだ日本人の熱狂の記録であり、そして何より「私自身の青春真っ只中」の記録でもあった。

・解説者の〔増田俊也〕氏の言葉を借りれば、「だが、この『「黄金のバンタム」を破った男』がすごいのは、ファイティング原田の生涯を追うことによって日本ボクシング史だけではなく、さらに昭和史そのものまで追体験させてくれることだ。まるであの時代を生きた彼らと一緒に同じ空気を吸いながら生きているような錯覚を覚える」・・・であるが、私は正にその時代を生き、ファイティング原田の全試合をテレビ観戦して熱狂した張本人である。

・著者〔百田尚樹〕はこうも言っている。「今にして思えば、原田というボクサーは1960年代を駆け抜けたフォークヒーロー(民衆のヒーロー)だった。原田こそはまさに時代を象徴するボクサーであり、人々の希望の星だった。そして1960年代の終わりとともに、彼もまた静かにリングを去った」・・・

・著者が盛んに言っている「8階級制で、世界チャンピオンは世界に8人しか居なかった」時代の話である。今の世にボクシング界がその興行収入のために、70人以上の世界チャンピオンをばら撒いている時代ではないのだ。

・因みに「黄金のバンタム」と神格化されている〔エデル・ジョフレ〕は、事業にも成功し市会議員にまでなっているのに不死鳥のように何度もボクシング界にカンバックして40歳までリングに立っていたというから驚きだ。

・著書によれば、「ジョフレの生涯成績は78戦72勝(50KO)2敗4分け。足掛け19年に及ぶ彼の輝かしいリング生活で喫した敗北は、ファイティング原田に敗れた2つだけだった」・・・

・ホント、血湧き肉躍る名著であった!PHP文芸文庫・328P・@667円税別の文庫本である。私と同世代デコボコの方々には是非!

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