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終戦記念日NHKスペシャル:『15歳の志願兵』

2010年8月16日
(終戦記念日NHKスペシャル:『15歳の志願兵』)

・1960年だったから私も18歳。松竹映画:『紺碧の空遠く』には心底泣かされた。獅子文六の原作を松山善三が脚色し、井上和男が監督した特攻隊映画である。後年「あぁ、山田五十鈴の役のモデルは、知覧特攻基地の食堂店主で、特攻の母と慕われた〔島濱トメ〕さんだったんだ!」と気付かされたが、とにかくこの大女優に、もう一方の大女優・杉村春子が絡むのだから堪らない!

・一人息子を特攻に取られた母・杉村と息子・山下洵一郎に束の間の別れの場を提供する山田。翌日、山田の旅館の上を、翼を振って別れを告げる山下。2階の窓から号泣しながら手を振る山田と杉村・・・私も多感だったが、この大女優2人の渾身の演技は、今流行りの言葉の「鳥肌モノ」を悠に超えていたものだ。

・で、終戦記念日NHKスペシャル:『15歳の志願兵』に期待した。結果は空振りだった。原作・『積乱雲の彼方に』の著者:〔江藤千秋氏〕は、愛知県屈指の名門校だった旭丘高校(旧・愛知一中)出身で、同校の教師でもある。「愛知一中予科練総決起事件」の背景をつぶさに調べ、それこそ「積乱雲の彼方に消えた」5人の同窓生の死の意味を、切々と描いている。

・こちとら、当然2時間を超える大作を期待したものだ。ところが9時から1時間を回った10時にはもう大団円の感じ。結局1時間10分程度の小作品だった。役者もみんな小粒で、高橋克典などの大根は無表情の上声も小さく、大いに作品の足を引っ張っていた。映画とテレビドラマの差と言えばそれまでだが、NHKももう少し気合を入れろ!

・ただ個人的にジンと来たのは、愛知一中の校舎本館が、旭丘高校の旧校舎をモデルにCG化されていたことだ。剣道の試合に行った18歳の夏、玄関脇の展示室に飾られた歴代の優勝旗や優勝杯・トロフィーの数に圧倒されたものだ。そして生徒集会など重要な役目を果たす武道場。これは間違いなく旧愛知一中時代から有り、愛知県第一高等女学校に校舎ごと禅譲され、〔和楽館〕と名を変えた私の青春の日々と直結する道場に違いない!

・CG化されてはいたが、校舎本館も武道場も2回ずつ登場して、私の胸を震わせてくれた。あれから50年、毀誉褒貶(きよほうへん)の人生を辿り、私は未だ死ねずに居る。

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コメント

>原作・『積乱雲の彼方に』の著者:〔江藤千秋氏=女性〕

江藤先生は男性です。
女性で愛知一中卒は、ありえません。男子校ですから。

http://www.h-up.com/bd/isbn978-4-588-31620-3.html
http://www.nhk.or.jp/nagoya/jyugosai/viewpoint/index.html

私も旭丘卒業生です様、

ご指摘のコメント、有難うございました。勝手な思い込みで女性と思い込んだ私が
間違っておりました。愛知一中は当然、当時としては男子校。教師も男性でしたね。
不明をお詫びし、訂正させて戴きました。

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