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映像文化を守れ!

2010年5月9日

・もう伊万里市で12年間くすぶり続けている【黒澤 明記念館】建設計画である。1998年、昭和最大と言ってもいい〔黒澤 明監督〕の逝去に伴い、記念館を建設する計画は、長男・久雄氏(元ブロードサイドフォーのボーカル、『若者たち』)が社長を務める黒澤プロと伊万里市が合意し、市は同プロから1億500万円で記念館を設立する権利を購入したのだという。

・翌年、久雄氏を理事長に【黒澤明文化振興財団】が設立し、建設に充てる寄付金を集めたが、その大半は使い果たしていたのだという。結局伊万里市黒川町に建設予定だった【黒澤

明記念館】は立ち消えし、伊万里中心商店街にあるサテライトスタジオを改装して【記念館】とする案を市へ伝えたのだという。黒澤久雄理事長は2010年2月に伊万里市を訪れた際には、未だ建設継続を強調していて、ここに来て一転、サテライトスタジオを記念館とする提案を行ったそうだ。

・馬鹿息子め!何だか〔ルーピィ鳩山〕に似てないかい?久雄が遊興に使い果たした訳ではあるまい。世界のスーパースタや大監督が憧れて止まなかった〔黒澤 明〕の記念館建立にあたり、文科省とか何か、国が動くことは無かったのかい?

・寅さんの山田洋次監督が中心になって動いてはいるが、「映画のフィルムを守れ」運動は一向に広がっていない。何故なら米国では〔映画=文化〕と捉えるのに、日本では未だに〔映画=娯楽〕と捉え、生物であるフィルムを守って後生に残す機構すら出来ないのだ。このままでは、黒澤だけでなく、小津も稲垣も市川も小林も木下も、昭和を克明に描いてくれた名監督の作品フィルムは、全部お釈迦になってしまうぜ!

・私が新卒入社した外資系コンピュータ販社は、当時〔市川 崑監督〕に頼んで【京】という素晴らしい長編記録映画を作った。32ミリの本格的映画だった。しかしフィルムを管理する人も無く、フィルムは消耗しボロボロになった映像は辛くもビデオに写し取られた。しかしそれはもう、原作映像とは全く異質のものだった!

・〔市川 崑監督〕独特の、陰翳に富んだ映像の、影の部分はビデオでは暗闇なのである。銀幕なればこそ、影なりに映えていたものが、闇になってしまった。見せられた人はもう、欠伸と居眠りの作品となってしまっている。

・しみじみ思う。この『外人のクソガキ』にも子供手当てをばら撒いたり、頼みもしない『高校の授業料無償化』のバラマキをする日本という国は、野蛮な国である。先人たちの映像文化が枯れ果てて、何の文明国なのか?チャンチャラ可笑しいやい!

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